【初心者向け】冬シーズンの低山登山の服装・装備を紹介します!

こんにちは、DC山岳部ちか(@dc_mountain)です。

いよいよ、低山登山のベストシーズンがやってきました!

登山をこれから始めたいと考えている友人に「いつ始めるのがベスト?」と聞かれたら、間違えなく秋・冬シーズンと答えます。

標高の低い近郊の山(関東だと高尾山・大山など)は、涼しくて登りやすいシーズンです。逆に、夏は北アルプス・南アルプス・八ヶ岳などの高山帯がシーズン、低山登山は暑すぎてオススメできません…。

この記事では、これから登山を始めようとしている初心者向けに、冬シーズンの低山登山を快適に楽しむための服装・装備について紹介していきます。

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登山の服装の基本はレイヤリング(重ね着)

登山のレイヤリングの基本
登山のレイヤリングの基本

登山の服装は、どのシーズンでも、以下の通りレイヤリング(重ね着)が基本です。

運動量の多い登山においては、重ね着をして、こまめに脱ぎ着することで体温調整することが大事です。

  1. ベースレイヤー
    吸収速乾性のある素材の半袖・長袖が基本。肌を常にドライな状態に保つ役割。
  2. ミドルレイヤー
    ベースレイヤーの上に重ねる中間着・保温着。薄手のフリースやダウンなど。
  3. アウター
    一番上に着て、雨・風を防ぐ。レインウェアやウィンドシェルなど。

いくら冬は気温が下がるとはいえ、行動中に厚着をしていると簡単に汗をかいてしまいます。

汗をかくと服が濡れて、体の体温が一気に奪われます。そうなると低体温症で動けなくなったり、体が冷えて風邪を引いてしまったりなど良いことがありません…。

まずはレイヤリングをマスターして、登山の服装の基本を知りましょう!下の夏シーズン編で詳しく解説しています。

冬シーズンの低山登山の服装ポイントを解説!

信越トレイル
冬の低山登山服装

では、冬の低山登山の服装のポイントを解説します。

冬のベースレイヤー

メリノウール素材のベースレイヤー
メリノウール素材のベースレイヤー

登山のベースレイヤーは素材選びが大事で、「化繊素材(ポリエステルなど)」または「ウール素材」が登山に向いています。

吸収速乾性が高く、汗をかいてもすぐに乾きやすい素材であることが特徴です。

その中でも、より保温性(暖かさ)を求めるのであれば「ウール素材」がベスト。汗で湿っていても、暖かさをキープしてくれる役割を持っています。

ウール素材もいろいろありますが、登山好きの間では、より品質の高い「メリノウール 」のベースレイヤーの人気が高くておすすめです。

タウンで愛用されている「コットン素材」は登山には不向き、汗をたっぷり吸収してなかなか乾かない素材です

ミドルレイヤーで防寒!

ミドルレイヤー
ミドルレイヤー

冬シーズンの登山では、防寒性の高いミドルレイヤー(フリース・ダウン)を必ず用意します。

ミドルレイヤーとして人気のフリースは、ユニクロ・ワークマンなどで一時的に揃えるのもOKですが、長く登山を続けていきたいのであればアウトドアブランドのフリースがおすすめです。

登山で一番人気のフリースは、パタゴニアのRシリーズです。私自身も10年近く愛用していますが、今だに買い替えが必要ないくらい、耐久性が高くて頑丈です。

R1エアは、最近人気登山系YouTuberさんもよく使っているの見かけます!人気商品です。

パタゴニアR1エア

行動中に着用せず、防寒着としてダウンを持っていく場合は、ユニクロのダウンでも十分です(コンパクトに収納できるタイプが良い)。

アウターはレインウェアを用意

レインウェア
レインウェア

登山用のアウターは、さまざまな種類がありますが、まずはレインウェア(ジャケット)を用意することをおすすめします。

レインウェアは、外からの雨・風から体を守ってくれる「防水性」も大事ですが、行動着として着用することもあるので、「透湿性」に優れていることも特徴です。

雨水に濡れなくても、自分の汗で体が濡れてしまっては本末転倒なので、透湿性(汗抜け)は重要ですね。

登山用のレインウェアは、上下セパレートタイプのゴアテックス素材が鉄板。数あるメーカーの中でも、初心者にはコスパの良いモンベルのストームクルーザーがおすすめです。

その他、いろんなメーカーと比較したい場合は、以下の記事を参考にしてください。

ゴアテックス素材以外を選ぶ場合には、耐水圧20,000mm以上、透湿性10,000g/㎡/24h以上を目安にしてください。

長ズボン+レインパンツ

別山北峰から望む剱岳

冬シーズンは、長ズボン着用がおすすめです。

冬用の暖かいタイプのパンツもありますが、登山用品をあれこれ揃えるとお金がかかるので、オールシーズン用の長ズボンをおすすめします。

どうしても行動中に寒くなるようであれば、レインパンツを重ねればOKです!

オールシーズン用の長ズボンは、ノースフェイスのアルパインライトパンツが定番。登山好きが一人一本持っているのでは?というほどの人気商品です。

足が細く見えますし、ストレッチが効いていて歩きやすいです!

冬シーズンの防寒にあると便利

信越トレイル・スタート地点

冬シーズンの防寒対策であると便利なものを追加で紹介します。

ドライレイヤー

ドライレイヤーは、汗冷えを防ぐ役割を持つインナーで、近年その存在が定番になりつつあります。

なくても大丈夫ですが、あると便利。

登山で大量に汗をかく人や、汗冷えに悩まされている人は、ぜひ試してみてください!

冬はミレーのドライレイヤー がおすすめ。肌に密着するぴったりサイズを選ぶことがポイントです。

ミレー ドライレイヤー

帽子(保温性のあるもの)

帽子は、キャップ・ハット・ニット帽などの種類がありますが、冬シーズンはニット帽を用意する人が多いと思います。

気温次第ですが、私は低山のときにはニット帽でなく、キャンプ・ハットを持っていくことが多いです。理由は、歩いているときは暑くて汗をかいてしまうから(ただし、休憩中は寒いです…)

余裕があれば、両方用意すると良いと思います。

タイツで防寒!

オールシーズン用の長ズボンの下に、タイツを履くことで防寒対策になります。

登山用タイツはいろいろありますが、機能系タイツは一つあると便利です。まだ持っていない人は、チェックしてみてください。

ダウンパンツが最強!

低山登山で、たっぷり休憩時間を楽しみたいとき(山ごはんを作る時など)には、

そのままの格好で休憩しているとめちゃくちゃ寒いので、ダウンパンツを装備することをおすすめします。

ダウンパンツは、コンパクト・軽量になるタイプを選ぶことがポイントです。

冬シーズン登山で必須な装備

金時山
金時山

その他、冬シーズンで忘れがちな必須アイテムを紹介します。

ヘッドライト

ヘッドライトは、一年中マストなアイテムですが、冬シーズンは特に日が短くてあっという間に暗くなります。

暗い中での行動はかなり危険なので、かならずヘッドライト(予備電池も)は持っていくようにしてください。

登山中の遭難が年々増えていて話題になっていますが、暗くなってヘッドライトを持っていないが故に行動不能になったというケースも多くあります。

手袋

意外と忘れがちなのが「手袋」

登山用の手袋があればベストですが、持っていない場合は軍手などでも代用可能です。

防寒対策に、必ず持っていくようにしましょう(特に、休憩中は寒いですよ〜!)

▼3シーズン用(冬低山も含む)登山用グローブの選び方・おすすめはこちら

チェーンスパイク(軽アイゼン)

低山でも、冬には雪が積もる可能性があります。

自分が登る山の降雪状況は必ず確認の上、もし少しでも雪が残っている可能性があればチェーンスパイク(または軽アイゼン)を持参するようにしてください。

雪の上を歩くのは、慣れていないと大変危険で、ケガ・滑落のリスクが高まります。

まとめ:冬シーズンの低山登山は意外に快適!

冬シーズンの低山登山は、レイヤリングの基本と防寒対策さえしておけば、意外に快適に楽しめます!

登山初心者だけど、冬の低山登ってみたいな…という人は、ぜひこの記事を参考に服装・装備をそろえてみてください。

とにかく、こまめに脱ぎ着をして汗冷え対策を徹底することと、休憩中はがっつり着込んで寒さ対策してください。

雪が降った後は危険なので、経験者と一緒に登るなど対策してくださいね(チェーンスパイク・アイゼン忘れずに!)

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