登山の服装のNGとは?|初心者が知っておくべき服装選びの基本

こんにちは、DC山岳部 ちか(@dc_mountain)です。

登山をこれから始めようと考えている人にとって、まず頭を悩ませるのが「何を着ていけば良いのだろう(服装について)」ではないでしょうか。

登山では、服装や装備・ルールなどの基礎知識がないと「山を舐めてる」と言わわれてしまうことがあり、敷居が高いと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

日本独特の「登山文化」があり個人的にはあまり好きではありませんが、服装選びについてはNGとされていることにはちゃんと理由がありますので、その辺りも深掘りしながらブログで紹介します。

登山の服装選びで悩んでいる人は参考までに読んでみてください!

タップできる目次

登山の服装でNGとされていることは?

早速、登山の服装でNGとされていることは以下です。

  1. コットン(綿)素材のウェア
  2. ヒートテック
  3. ジーンズ
  4. 素肌を出すこと(短パン+素足など)
  5. アースカラーのみの服装
  6. 傘を差しながら登る

なぜNGとされているのか理由を補足しながら紹介します。服装選びのアドバイスも含め、チェックしてみてください。

コットン(綿)素材はNGです

ベースレイヤー
ベースレイヤー

まずは登山の服装で何が一番大事かというと「コットン(綿)素材」を避けることです。

普段はコットン素材の肌触りが良いTシャツなどを好んで着ている人も多いと思いますが、山では「化繊素材(ポリエステルなど)」や「ウール素材」のTシャツ(ベースレイヤー)を選びます。

その理由は、コットンは汗など水分を吸収しやすく、なおかつ乾きにくい素材だからです。

山の上では、服が濡れている状態が続くと「低体温症」になるリスクがありますし、また水に濡れた重い衣類を着用していると体力消耗につながります。

はじめて登る山がそこまでリスクのある山でなくても、単純にコットン素材を着ていると汗まみれになり着心地が良くありません。汗冷えすることもあるので注意が必要です。

ヒートテックもNGです

冬に近所の山に登山に行こうという時に、寒いから「ヒートテック」を着ていこうという発想になる人は意外に多いかと思います。しかし、ヒートテックも速乾性が高くないので登山ではNGです。

冬でも、運動強度の高い登山では汗をすぐにかきますので、ヒートテックが汗で濡れて逆に「汗冷え」してしまいます。

登山シーンでのインナーは、汗冷えから体を守ってくれる「ドライレイヤー」を着用するのがおすすめです。

ドライレイヤー
ドライレイヤー(左ファイントラック・右ミレー)

▼ドライレイヤーは以下の記事でレビューしています

ジーンズもNG!

近所の人気のある山に登ると必ず見かけるのですが、ジーンズも山で着用するのはNGです。

ジーンズはアウトドアや作業着的なイメージがあるので登山でもOKと思うかもしれませんが、雨や汗で濡れるとかなり重くなりますし乾きも良くありませんよね。

山で見かける度に「普段、登山をしない人なんだろうな…」と思っています(笑)

タウンでも着用できて山でも履けるものといえば「パタゴニアのバギーズショーツ(バギーズロング)」が人気でおすすめです。

素肌を出すのは基本NG

最近では若い人たちを中心に「ハーフパンツ+素足」の人が増えてきましたが、基本的には素肌を出すのはNGと言われてきました。

なぜなら、山の中にはマダニや蜂など、命の危険につながるような「虫」がいますし、枝や岩など素肌を傷つけるような障害物が多くあります。素肌を守るために「長袖+長ズボン」を着用することが推奨されています。

白馬
長そで長ズボンが基本

また、夏山登山では紫外線も脅威になりますので、日焼け対策としても「長袖+長ズボン」は有効ですね。ハーフパンツを履く場合には、下に「スパッツ」を履いてもOKです。

どうしても素肌を出したい時には「虫対策(虫除けスプレーなど)」「紫外線対策(日焼け止め)」など対策を練りましょう。

アースカラーも本来はあまり良くない

現在ではアースカラーの登山ウェアがおしゃれで流行っていますよね。登山用のアウトドアメーカーも普段着として着回しやすいアースカラーのものを充実させている傾向があります。

しかし本来の日本の登山文化的には「アースカラー」のウェアはあまり推奨させていません。レインウェアやザックカバーなど目につきやすいものは派手なカラーを選ぶことが基本とされてきました。

別山北峰から望む剱岳
一点だけでも派手カラーを選ぶようにしています

なぜなら登山では避けられない話題である「遭難」を万が一してしまった場合、派手なウェアを着用している方が見つけやすいからです。また人々の印象にも残りますので目撃情報の回収にも役に立ちます。

登山ウェアをアースカラーにする場合には、ザックを派手な色にするなど個性のある着こなしをすることをおすすめします。

傘をさしながら登るのもNG【雨具を携帯!】

登山道を傘をさしながら歩くこともNGとされています。

道幅が広く標高の低いハイキングコースのようなところであれば大丈夫ですが、標高の高い山の上で傘を広げることはやめましょう(ケースバイケースではありますが)

特に稜線上では風に煽られてとても危険です。雷の脅威もお忘れなく!

山の上では傘をささずに「雨具」で対応するのが基本です!山には必ず「雨具」を持っていきましょう。

▼レインウェアの選び方は以下の記事をどうぞ

まとめ:登山初心者の服装選び

登山の服装のNG事項をまとめました。

もっと詳しく服装について見たいという人は、以下の記事に季節毎の登山の服装について書いていますので、ぜひチェックしてみてください。

Ads

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

タップできる目次