こんにちは、Mountain DCちか(@dc_mountain)です。
先日、登山靴を履き潰してしまったのでひさしぶりに登山靴を新調しました。その際に、どんな登山靴メーカーがあってどんな特徴があるか、いろいろ探す際に手がかりとなる情報が必要だと感じました。
今回は石井スポーツに行って登山靴を選んできましたが、私の足は幅狭で薄っぺらい形をしているので(女性に多いみたいです)イタリアのメーカーで幅狭のモデルをたくさん出しているSPORTIVAの登山靴を選びました。
人の足の形は千差万別なので、私のように幅狭で薄っぺらい足の形をしている人もいれば、私の夫のように幅がかなり広い足の人もいます。それぞれのメーカーによって特徴が異なりますので、今回ブログにまとめてみようと思います。
登山靴を購入される際には、必ず試着をして自分の足に合っているか確かめた方が良いです。その前の予備知識として、今回のブログをお役立ていただければ幸いです。
日本の登山靴メーカー一覧
まずは、日本人をはじめとする東アジア人の足の形に合わせた靴作りをしているメーカーを紹介します。
幅が広くて甲高な足の人には、日本の登山靴メーカーを試してみるのがおすすめです。
キャラバン|Caravan
キャラバンは日本発の元祖登山靴メーカーで、1953年日本の有名な登山家である槇有恒を隊長とする日本登山隊が、ヒマラヤの8,000m峰を目指した時に作った軽量登山靴として一躍有名に。
その後はキャラバンシューズとして売り出されたのが始まりだそうです。海外メーカーの登山靴が合わないという人は、ぜひ試してみてください!あと海外メーカーのシューズに比べて、お値段も比較的安い気がします。
GKシリーズ(トレッキング)最上位モデル(オールレザー)
モンベル|Mont-bell
モンベルは日本を代表する総合アウトドアブランドですが、特に登山に力を入れてきた歴史があるので登山者に人気があります。
登山靴についても質の良いものを比較的安く販売しているので、まず一足手に入れたいという人はモンベルに足を運びましょう。店員さんも詳しい人が多く、足の形を測定したうえでぴったりのものを提案してくれます。
登山初心者の夫も、まずモンベルで一通りそろえました。靴に関しては日本人の足の形に合うものと、イタリアのメーカー「ASOLO」の足幅の狭の登山靴も展開されています!
一番人気はアルパインクルーザー【夫もコレにしました!】
シリオ|SIRIO
日本人の足に合う「日本人専用設計の登山靴」をイタリアの高い製法技術で作りたいというコンセプトで立ち上げたオリジナルブランド。
日本とイタリアで共同開発した登山靴で、通常のモデルとは別に幅広ワイズを3種類用意しているので、欧米メーカーの靴が合わなかったという人におすすめです。
ソールも張り替え可能なので長く履ける耐久性があるところも魅力、ぜひ店舗に足を運んで試してみてください!
SIRIO P.F.530 【イタリアレザー使用・3シーズンモデル】
イタリアの登山靴メーカー一覧
続いて、イタリアの登山靴メーカーを紹介します。登山靴メーカーといえば北イタリアというくらい、世界的に認められた熟練の職人が作る登山靴は高い信頼をえています。
質の良い牛革の産地であることからファッションの世界ではバッグも有名ですね。実は、靴作りの器具メーカーの多くはイタリア発祥の会社です。
ラ・スポルティバ|LA SPORTIVA
ラ・スポルティバは西ドロミテのVal di Fiemmeに本社・工場があります。1928年に靴工房を立ち上げてから親子3代にわたって経営が続けられてきました。
山に囲まれた特殊な自然環境下で「for your mountain」のポリシーのもと、山を愛する人々が使うものすべてを提供するべく革新的な商品を世に生み出してきたブランドです。
日本でもかなり人気がある登山靴メーカーですが、料金はお高めです…。
トランゴ・テック・レザー【おすすめ】
アク|AKU
AKUは最近石井スポーツで取り扱いが増えているようですが、北イタリアのモンテベルーナにて設立された登山靴メーカーです。デザインが素敵でしたが、私には少し足の形が合わなくて今回は断念しました。
防水浸透素材であるゴアテックス®︎をいち早く登山靴に導入したメーカーとしても知られています。イタリアのプロの職人集団が一つ一つ丁寧に作っているのだとか。
AKUの登山靴は、他海外メーカーと比べて料金がリーズナブルだと感じました!
スカルパ|SCARPA
スカルパはイタリア語で「靴」という意味。北イタリアのアゾロ村で靴専門のメーカーとして誕生し、世界的に評価の高い登山靴の名門として名が知られるようになりました。
デザインが美しいだけでなく、頑丈で長く使え、体の一部になったかのような抜群な履き心地。本物の造りの確かさを実感するイタリアらしい登山靴メーカーです!
登山だけでなくスキーブーツのメーカーとしてもかなり人気が高いです!
マルモラーダ・プロ【3シーズンモデル】
ガルモント|GARMONT
1964年イタリアの名門モンテベルーナで設立、元々はスキーのテレマークブーツ作りから始まったブランド。足元を安定させる独自のA.D.D.システムによって、履きやすさ・歩きやすさを両立させた理想的な靴を作っています。
イタリアらしいセンスの光る色使い・デザインも人気の一つ。ガルモントの靴は好日山荘などで見かけることが多いので、ぜひ気になる人はまずは試着からお試しください。
GARMONT TRAIL GUIDE【山小屋泊登山もOK!】
ザンバラン|zamberlan
1929年イタリア北部のドロミテ山塊麓の街スキオにて創業、イタリアの登山靴メーカーの中でも老舗的存在です。
今ではあたりまえのゴムソールを登山靴に導入したのはザンバランで、イタリアの登山靴メーカーがこぞって使用するゴムソール制作会社ビブラム社と共同開発をしたことが始まりです。
今でも一部のエントリーモデル以外はMADE IN INTALYで作られています。特にイタリアの良質なレザーを使った登山靴は高い人気を誇ります。
Zamberlan ザンバラン フジヤマNW
その他のヨーロッパ登山靴メーカー一覧
ヨーロッパのイタリア以外の国の登山靴メーカーをまとめて紹介します。
ヨーロッパは山岳文化発祥の地でもあり、古くから歴史ある登山靴メーカーが生き残っています。職人たちの文化が変わらず継承され、質の良い登山靴を作り続けているという特徴があります。
やはりアルプスのあるエリアを中心に登山靴が発展してきた歴史がありますね(イタリア以外だと南ドイツ・スイスなど)
ローバー|LOWA【ドイツ】
ローバーは1923年ドイツのバーバリア地方のイェッツェンドルフにて創業。
骨や筋肉による微妙な膨らみやカーブをもつ足に対して包み込むような高いフィット感を実現を目指しています。高い品質を保つため、素材を含めて100%ヨーロッパ生産を続けているブランドです。
飽きのこないシンプルなデザインが特徴で、質実剛健な登山靴メーカーです!
比較的幅広なモデルが多いので、日本人の足にもフィットしやすいと思います。ワイドモデルもあるので外反母趾の人にもおすすめです。
バルド・バディア【守備範囲の広い万能モデル】
マムート|MAMMUT【スイス】
マムートはマンモスのマークでお馴染みの登山ウェア・ザックなどを扱うアウトドアブランドですが、高い技術料のもと登山靴にも力を入れていいます。
マッターホルンをはじめとするアルプスの名峰に囲まれた山岳大国スイスを代表するブランドで、革新的な登山ギアをたくさん世に送り出してきました。
マムートの登山靴は、日本人用に幅広・甲高で作り直されているものも多いので、必ず店舗で試着をして足にフィットするか確かめてみてください(私は一度マムートの靴で失敗しました…)
Yatna II Advanced High GTX®︎
マインドル|MEINDL【ドイツ】
1683年、オーストリア国境に近いドイツ南部の街キルハンシェーリングで創業、300年以上の歴史を誇る伝統ある登山靴メーカーです。現存するアウトドアブランドの中でも一番歴史が古いのだとか。
伝統を守りながら最新技術を取り入れ、厳しい環境下で登頂に挑む山岳クライマーから、ウォーキングなどの軽い運動を楽しむ人たちまで、幅広いフィールドに対応する様々なシューズを作っているブランドです。
石井スポーツや好日山荘には取り扱いはありませんが、小規模な山の専門店(カンダハー山の店・ヴェイルスポーツなど)に取り扱いがあります。
まとめ:登山靴は専門店で見てもらおう!
登山靴は以前はいたことがあるメーカーのものでも、違うモデルだと足にフィットしないことがあるので、毎回必ず登山専門店で履き比べをした方が良いです。
その際に、店員さんがついてくれると思いますが、できるだけベテランで詳しい人に見てもらった方が良いと思います(私は今回あまり詳しくない新人スタッフに当たってしまい失敗しました…)
すぐに決めてしまうと後々後悔する場合があるので、最低5足は履き比べをしてベストなものを選びましょう。高価な買い物になるので慎重に、良いものを選んでください!
万が一フィットしない場合には、インナーソールを入れたりフォーミングしてもらうことで改善できることがあるので、購入店に相談するのがおすすめです。
コメント
コメント一覧 (3件)
いつも楽しく拝見させていただいています。
アイゼンやスノーシューなど、冬山登山をする際に登山靴に装着する補助具のレビューをしていただけませんか?
砂漠のきつね様
コメントありがとうございます!
アイゼン、スノーシューなどのレビュー、是非今年の冬にさせていただければと思っています!
ご回答ありがとうございます。
過去の投稿を確認させていただいたら、アイゼンの記事があったのですね。
https://mountain-dc.com/crampon-chainspike-difference/
ツアーガイドをされていたということなので、地面や登山道がこんな感じならば、チェーンスパイクでもOKだけど、このレベルだとアイゼン履かないとダメ、などの記事を書いていただけたら嬉しいです。