【日帰り登山ザックの選び方】初心者向け(女性用も)人気モデル紹介

デイパック

こんにちは、Mountain DCちか(@dc_mountain)です。

これから登山をはじめる人が、まずそろえるべきアイテムの一つが「ザック」です。いろいろ種類があるので、何を購入したらよいか迷ってしまいますよね。

登山用ザックを購入する際には、登山用品店で必ず背負心地やディテールを確認してほしいのですが、その際にチェックすべきポイントを解説します。

また、ザックの大きさについては気軽に何個も購入できるものではないので、日帰り〜山小屋泊まで対応できるサイズを選ぶのがおすすめです。

最後に、人気のある登山ザックのブランドも紹介しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。

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日帰り登山用ザックにベストなサイズは?

日帰り登山
日帰り登山

まず、登山用ザックの大きさはリッターで測られます。

例えば20Lのザックには、500mlのペットボトルが40本分入る大きさと考えると、イメージが湧きやすいのではないでしょうか。

しかし完全に統一されているわけではなく、各メーカーによって同じ20Lでも大きさは異なりますが、だいたいの大きさ目安としてザックを選ぶ際に参考にすると良いでしょう。

ここでは、一般的なリッター数を目安に、登山初心者がまずはじめに購入すべきザックという視点で解説します。

日帰りオンリーなら20L〜30L

一般的に、日帰り登山オンリーであれば、20L前後の小型バックパックが最適といわれています。

日帰り登山に必要な装備であれば全て収納できるサイズで、容量が最適化されている分、軽量で快適に登山できるところがメリットです。

しかし、個人的に日帰り登山で20L前後の小型ザックを使ったことはありません…。なぜなら、必要最低限の装備以外に、いろいろ持っていきたいものが出てくるからです。

山の上でごはんを作って食べたいという人は、食材+調理器具(クッカー・フライパンなど)+バーナーがほしくなります。また、それにともない、ビールや、コーヒーを持っていく人もいますよね。

フライパンで山ごはん
フライパンで山ごはん

また、冬シーズンに低山を登る時には、かさばる「防寒着」や「軽アイゼン」などの装備が増えますし、温泉に入って帰る時には「着替え+タオル」の準備も必要です。

チェーンスパイク
チェーンスパイク

そうなると「え…20Lじゃあ足りないくない…?」となるのが普通なので、いろいろ持っていきたい人は30Lあった方が絶対に良いです。

ステップアップ想定するなら30L〜40L(山小屋泊も視野に)

いろいろ持っていくことを考えると、日帰り登山でも30L前後の容量があると汎用性が高くて便利です。また、その後のステップアップを考えると、次に待ち構えているのは「山小屋泊」登山です。

山小屋泊の登山は、日帰り登山にある程度なれて体力がついたら、すぐにでもチャレンジできるレベルの登山です。なので、登山が趣味として定着したら、割とすぐにその機会が訪れてしまうのです。

朝日に染まる燕山荘と燕岳
朝日に染まる燕山荘と燕岳

山小屋泊には、30L〜45L程度の中型ザックを使うのが主流です(自炊するかしないかで必要容量が異なる)

私自身は、日帰り登山でもいろいろ持ち歩いてしまうタイプなので、日帰り〜山小屋泊(連泊も含め)まで40Lザック一つで対応しています。

ハイキング
私が使っている40Lザック

山小屋泊を視野に入れてステップアップを想定するなら、30L〜40Lがおすすめです!

その次のステップはテント泊登山になると思いますが、テント泊登山用には新たに60Lの大型ザックを購入して使っています。

日帰り登山用ザックのチェックポイント!

ザックとストック
ザックとストック

ザックの容量を決めたら、ザックを選び際に見るべきポイントを紹介します。

フィット感(背面の長さ)

登山用ザック選びで一番大事なのは「フィット感」です。

人の体型は、背面の長さをはじめ、肩幅・腰の位置・筋力など一人一人異なります。なので、理想的なフィット感をもつバックパックは人それぞれです。

特に背面の長さが合っていない場合は致命的で、洋服のサイズが合っていないのと同様に「背負心地」に大きく響きます。特に女性は、女性用モデルでないとフィットしない可能性が高いので注意してください。

フィット感を確認するためには正しい背負い方「フィッティング」が大事で、自分ではなかなか判断が難しいため、必ず店舗(専門店が良い)で店員さんに見てもらいましょう!

レインカバー

日帰り用のザックでも雨に降られる可能性があるため、ザック専用の「レインカバー」が必要です。

各メーカーのザックにあったサイズの専属レインカバーがありますが、最初からザックに内蔵されている場合と、別途購入が必要な場合があります。

ザックに内蔵されていれば問題はありませんが、なかった場合には忘れずに購入するようにしましょう。

雨の中を歩く
雨の中を歩く

サイドポケット

たくさん使っていくうちに気になるのが、ザックのポケットの位置や取り出しやすさなどの細かい部分です。

個人的に一番大事だと感じる部分はサイドポケットで、各メーカーで素材や形が異なります。

例えば、私が持っている3種類のザックを見てみましょう。

メッシュ素材ポッケ・キャップホルダー付き(ホグロフス)
ナイロン素材のシンプルポッケ(カリマー)
ナイロン+メッシュポッケ(アークテリクス)

それぞれ良さがありますが、最近の個人的な好みはカリマーのように頑丈なナイロン素材のシンプルなサイドポッケが好きです(意外に取り出しやすさも抜群)

アークテリクスのポケットは、ペットボトル・水筒を入れるのにかなり苦労します…。

実際に背負ってみて、自分が使っている形状の水筒などを入れてみて、取り出しやすさなどを確認しておくことをおすすめします。

ハイドレーション

ザックの内部に水筒を内蔵できる、「ハイドレーション」が搭載されたザックもあります。

特に登山初心者は、水分補給するタイミングを失いがちなので、ザックを下さずにチューブを通して行動中に水分補給できる「ハイドレーション」を活用する人が多いです。

▼ハイドレーション

ハイドレーションを使いたい人は、ザックも対応モデルである必要があるので、購入時に必ず確認するようにしましょう。

ここからチューブを出せる

背面パネル

背面パネルはメーカーによってさまざまな形状をしています。

背中がむれやすいモデルだと、夏に歩いた後に背中がびしょびしょになることもあるので、わざと背中との間に隙間をつくるように設計してあったり、メッシュ素材を採用していたりなど、各メーカー趣向を凝らしている部分です。

私はかなり暑がりなので、日帰り登山用のザックは、背面パネルがメッシュ素材のザックを使っています。

背面メッシュのザック
背面メッシュのザック

背面パネルの形状は好みもあるので、ザックを背負ってチェックするのがおすすめです。

人気のある日帰り用ザックを紹介【女性モデルも!】

燕山荘から稜線を歩いて燕岳へ

最後に、間違えない定番人気メーカーの日帰りザックを紹介します。

いろいろ迷って選べない〜という人は、定評のあるザックの中から選ぶのが安心です!

グレゴリー

登山用大型ザックの王者とも呼べる「グレゴリー」は、細かい部分にもこだわった機能性の高いザックを作ることで有名です。

背面パットやヒップベルトがしっかりしているので、重い荷物も体全体で背負えるところがポイントで、体の一部分に負担が集中しないので重い荷物も軽く背負えると評判です。

ズール (35Lと40Lサイズあります)

背面パネルがメッシュで通気性が良く、レインカバーも内蔵、ザックのフロント部分が上から下まであくU字ジッパーで荷物が取り出しやすいなど、使い勝手に優れたモデルでおすすめです。

ジェイド 38 (女性モデル)

女性専用に設計されたモデルです!たくさん荷物が入るのに軽量、レインカバー内蔵、携帯の入る大きなポケットなど、細部にまでこだわりの詰まったザックです。

オスプレー

オスプレーは、登山用ザックメーカーの中では、比較的リーズナブルでコスパが良いブランドです。

軽量なザックを作るのが得意で、日帰り用ザックは使い勝手が良いと定評があります。

登山初心者がまず購入するザックとしておすすめです!

ケストレル(28Lと38Lあります)

オスプレーの代表作です!レインカバー付き。

カイト(女性モデル)

オルトレルの女性用モデルです!

カリマー

カリマーは、頑丈で背負心地の良いザックを作っている、昔ながらのメーカーです。

私は大型ザックを持っていますが、頑丈なナイロン素材が使われていて、ずっと長く使えるような耐久性の高いザックでかなり気に入っています。

カラーバリエーションも豊富なので、ぜひ自分のお気に入りデザインのザックを探してみてください。

リッジ30L

レインカバー・ハイドレーション対応です!

ノースフェイス

ノースフェイスは、もともとはアメリカのアウトドアブランドですが、日本の会社ゴールドウィンが商標権を獲得してからは日本で商品企画・マーケティングしています。

日本人好みのデザイン・サイズが多く、登山・アウトドア(タウンでも)重宝している人も多いのではないでしょうか。その中でも、ノースフェイスの「テルス」は初心者向けの日帰りザックとしておすすめ商品です!

ノースフェイスのロゴや見た目もかっこよいですが、細かい部分の機能性にまでこだわった使い勝手の良いザック。

ノースフェイス テルス 35L

ウィメンズテルス 30L

THE NORTH FACE(ザノースフェイス)
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レインカバー・ハイドレーション対応です。フロントポケットが大きくて使いやすそうです!

ミレー

ミレーはフランスを代表するアウトドアメーカーで、現在はアルプスの麓であるアヌシーを拠点にしているブランドです。1950年アンナプルナ初登頂の際にもミレーのザックが使われたことで有名です。

ミレーの数あるザックの中でも、日帰り〜小屋泊用に人気が高いものが「サースフェー」です。私も日帰りザックを最近新しく購入する機会があったのですが、ミレーのサースフェーを選びました。

近年リニューアルされて「サースフェーNX(ネクスト)」としてバージョンアップされました!

サースフェーNX 30+5L

サースフェーNX 30+5L 【女性用】

レインカバー・ハイドレーション対応です。撥水性の高い素材で作られているので、小雨程度であればレインカバーも不要です。

▼サースフェーNXのレビュー記事はこちら

まとめ:長く大事に使えるものを!

日帰り登山用のザックの選び方ポイントをまとめました。

それなりに高いお金を払って買うものなので、長く使えるものを選んで大事にしたいですね。

登山歴を重ねれば、日帰り登山のザックも状況に合わせて選ぶようになるかもしれませんが(何個も買う人もいるでしょう)、登山初心者ではじめてザックを購入するという場合には、汎用性の高い30L程度のものを選ぶのがおすすめです。

ぜひ山小屋泊までステップアップしても使えるものを選んで、登山をたくさん楽しんでください〜!

私の一押しはミレーのサースフェーNXです

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