こんにちは、DC山岳部ちか(@dc_mountain)です。
2022年新年初登山で、明神ヶ岳・明星ヶ岳縦走コースを歩いてきました。昨年は金時山を歩いたのですが、やはりお正月に箱根駅伝を見たからか年明けは箱根の山を選びがちです(笑)
明神ヶ岳は金時山の西隣に位置する、箱根外輪山の一部。新宿から登山口まで高速バスも出ているので、アクセスが良いところも特徴です。金時山の方が有名ですが、明神ヶ岳コースはより人が少なくて静かに歩けます。
今回歩いた明神ヶ岳・明星ヶ岳縦走コースは、尾根伝いを歩くアップダウンが少ない登山道で、まったり素晴らしい景色を堪能しつつ、初心者でも歩きやすいコースだと思いました。
冬のこの時期にぴったりな登山コースだと思ったので、ブログで当日歩いたコースの内容・アクセス・温泉情報など詳しくレポートします。
明神ヶ岳・明星ヶ岳縦走コース概要
![明神ヶ岳山頂](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0543-1.jpg)
明神ヶ岳は箱根の外輪山の一部で、穏やかな山容の山。西隣には、箱根随一の人気を誇る「金時山」があります。
明神ヶ岳周辺は展望の開けた笹原の山陵が続き、景色を楽しみながら歩ける素晴らしいルート。コースタイムはやや長めですが、体力を消耗するアップダウンが少ないので、初心者にも歩きやすそうだと感じました。
また、明星ヶ岳(みょうじょうがたけ)は、「箱根大文字焼き」で有名な山です。
コースタイム目安(ログ)
今回は金時山登山口(仙石原)から明神ヶ岳・明星ヶ岳の順番で歩きました。
その場合、金時山・富士山方面を背に歩くような形になるので、富士山を正面に見ながら稜線を歩きたい人は、逆回りにすると良いさそうです。
箱根登山鉄道の停車駅である「強羅駅」から往復コース(周回)が人気のようですが、今回はせっかくなので、箱根登山バスを使って縦走コースを歩いてみました。
- コース概要:明神ヶ岳・明星ヶ岳縦走コース
- 公式コースタイム:約5時間
- 累積標高差:上り(521m)下り(727m)
- 総距離:11.9km
仙石バス停(9:20分発)
↓40分
矢倉沢峠
↓65分
火打石岳
↓50分
明神ヶ岳(11:40分着)*ランチ*(12:15分発)
↓85分
明星ヶ岳(13:20着)
↓60分
宮城野橋バス停(14:10着)
▼紙の地図はこちら
アクセス
往路:金時山登山口
箱根登山鉄道「箱根湯本駅」または小田急小田原線「小田原駅」から、桃源台行きバスにて「仙石バス停」へ。仙石バス停から「金時登山口」まで歩いて5分程度でアクセス。
または、新宿駅西口から小田急箱根高速バスで「金時登山口」へ(片道1940円)
復路:宮城野橋バス停
宮城野橋バス停から、箱根登山バスで「箱根湯本湯」または「小田原」へ。
明神ヶ岳・明星ヶ岳縦走コースを写真で紹介
![明神ヶ岳山頂](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0549-1.jpg)
当日歩いた登山コースを、写真で紹介します。
金時登山口から矢倉沢峠
まずは、小田急線小田原駅からバスに乗車して「仙石バス停」下車。金時登山口までは、車道沿いを歩いて5分かからずに到着します。
登山口には、きれいに整備されたトイレがあります。
![金時登山口前のトイレ](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0468-1.jpg)
![トイレのザック置き場](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0469-1.jpg)
トイレを済ませたら、金時登山口から歩き始めます。目印があるのでわかりやすい!
![金時登山口の目印](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0470-1.jpg)
![舗装道路を歩く](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0471-1.jpg)
舗装道路を歩いてしばらくすると(20分くらいかな)、登山道に入る入り口があります。
![金時山登山道入り口](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0473-1.jpg)
入り口に「クマ出没注意」の看板があってちょっと焦りました。
今日は平日ソロ登山で、周りにあまり登山者らしき人がいなくて心配に…。そして熊鈴も忘れてきた〜。
でも看板に貼ってあったQRコードの情報をチェックしたら、最後の目撃情報は昨年6月頃のようなのでちょっとほっとしながら出発。
▼熊対策気になる人はこちら
![一人寂しく登山道を登る](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0476-1.jpg)
ここから矢倉沢峠までは、金時山登山する人と同じルートです。昨年、夫と一緒に登ったな〜と思い出しながら登って行きました(開始3分で休憩してた…)
今日は一人なのでサクッと矢倉沢峠に到着。左に曲がれば金時山方面ですが、今回はまっすぐ明神ヶ岳を目指します。
![矢倉沢峠分岐](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0477-1.jpg)
昨年訪問時は閉まっていた「うぐいす茶屋」がオープンしていました。
逆コースを歩く人は、帰りに立ち寄っても良いですね。
![矢倉沢峠のうぐいす茶屋](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0478-1.jpg)
矢倉沢峠から明神ヶ岳
矢倉沢峠から少し歩くと、笹原に囲われた景色の開けた登山道へと変わります。
笹原の登山道をガツガツ登って、ふと後ろを振り返ると、昨年登った「金時山」方面が見えました。
![金時山方面の景色](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0487-1.jpg)
もっこりとしたドーム型の山が「金時山」で、山容からも分かる通り、山頂付近は傾斜があります(夫が苦労していました)
その反対に、今回登る「明神ヶ岳」はどこがピーク?となるほど、穏やかな山容であることが特徴です。なので、登山道自体は結構単調なのですが、ところどころ景色が良いので飽きずに楽しめる山です。
箱根方面の景色を見ながら歩きます(大涌谷から噴煙が!)
![箱根大涌谷方面の景色](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0491-1.jpg)
この後は、林道に入ったり、笹原に囲まれた道を歩いたり、けっこう山頂までは長いです。友達と一緒に来たりすると、おしゃべりしながら歩けて楽しいかもしれませんね。
![林道](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0500-1.jpg)
今回、私はソロなので一人黙々と歩きます。ソロ登山の時は、いろいろ考え事をしながら歩くので、普段思い付かないようなアイデアがふと思いつく時があります。
普段スマホ・パソコンばかり眺めているので、山に登る時は「脱デジタル」できるところが何気にうれしい。
![笹原の道](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0502-1.jpg)
冬なので、登山道の霜柱がものすごかったです。
![霜柱](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0508-1.jpg)
![登山道を覆い尽くす霜柱](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0509-1.jpg)
そんなこんなで徐々に標高を上げていくと、私たち夫婦が住んでいる丹沢方面の展望が開けました!
大山と秦野市の景色が見えた〜!他丹沢の主要な山たちの姿も(なんか嬉しい〜!)
![丹沢方面の景色](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0514-1.jpg)
また穏やかな笹原の山陵を進むにつれて、どんどん富士山が見えてくるようになりました!
やはり富士山が少しでも見えてくるとテンション上がります。
![富士山絶景を望む登山道](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0528-1.jpg)
もう言うことなしで素晴らしいです。
![富士山どーん](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0535-1.jpg)
ここまで登ってくる間にすれ違った人はたった1組。静かに歩けるうえに、景色が素晴らしい登山コースです!
明神ヶ岳山頂
何度も振り返って写真を撮りながら、ようやく明神ヶ岳山頂に到着しました。
![明神ヶ岳山頂](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0554-1.jpg)
広々としたスペースがあり本来ならくつろげますが、足元がかなりドロドロになっていました。
天気が良かったから、霜柱が全部溶けてしまったみたい…(笑)
![明神ヶ岳山頂から箱根方面の景色](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0550-1.jpg)
私は安定のカップラーメンと、最近ハマっているファミマスイーツをベンチに座って食べました。
やはりちょっと止まると冬は寒い…!!
![山ご飯](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0547-1.jpg)
![山でスイーツ](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0548-1.jpg)
▼バーナーは冬でも火力が安定するEPIシングルバーナーを使っています
明神ヶ岳から明星ヶ岳
素晴らしい景色に名残惜しさを憶えつつも、下山しなければなりません。富士山にさよならをして明星ヶ岳に向かって歩き始めます。
するとすぐに相模湾の絶景が!!!
![小田原方面・相模湾の展望](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0557-1.jpg)
海が見える登山コースも大好きなので、またまたテンション上がりました。本当に代わる代わる楽しませてくれる山です。
しかしこの後が最悪で、景色に見とれていたら、ドロドロになった地面に足を取られてすべって転びました(正確には手だけ泥につきました)
グローブが泥だらけになってテンションダウン(泣)
![](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0560-1.jpg)
地元のベテランハイカーのおじさんたちは、「この時期はコレに限るよ〜」と言って、長靴を履いて登山をしているほどでした!せめてゲイター用意しておけばよかった…(あまり使ったことないけど)
その後も、黙々と歩き、明星ヶ岳に到着。
![明星ヶ岳山頂](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0575-1.jpg)
明星ヶ岳から下山(宮城野橋バス停へ)
明星ヶ岳からは、樹林帯に入ります。
![樹林帯](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0577-1.jpg)
途中、景色が開けた場所に「箱根大文字焼き」がありました!
関東大震災で犠牲にあった人たちの送り火の意味を込めて行われているのだとか。
![大文字焼き解説の看板](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0581.jpg)
うっすら「大」という文字が見えました。
![大文字焼きの「大」](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0584-1.jpg)
下山しはじめてから約1時間程度で下山。
![無事に下山](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0586-1.jpg)
下山後、行こうと思っていた日帰り温泉「勘太郎の湯」は閉館していました…。
![勘太郎の湯は閉館](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_0593-1.jpg)
がーん…。
温泉情報
![温泉](https://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/05/4957861_m-1.jpg)
箱根なのでいろいろ温泉はありますが、次は以下の温泉に立ち寄ってみようと思いました。
川湧の湯「マウントビュー箱根」
バスだと「仙石文化センター前」から徒歩0分の立地。今回歩いたコースを逆から歩いて金時登山口に下山した方が近いです。
乳白色の硫黄温泉で、男女別露天風呂もあります。日帰り温泉は11時〜15時までなので、下山時間には要注意です!
宮城野温泉会館
宮城野バス停近くだと、ここの温泉になるみたいです。
地域密着型の温泉施設なので簡素な設備ですが、休憩所がありゆっくりできるみたい。登山後に立ち寄るには便利そう。
まとめ:金時山に負けず劣らず素晴らしい!
明神ヶ岳はじめて登りましたが、景色が素晴らしくて登りやすい山でした!
金時山と一緒に縦走するにはややコースタイムが長いので、今回みたいに分けて登るのがいいのかな。せっかく箱根なので温泉入って帰りたかったですが、今回は閉館でショックが大きかったです(泣)
個人的には、富士山を正面に見ながら歩ける逆ルートの方がおすすめです。
登山初心者の人でも、普段運動しているような方であれば、無理なく歩ける良いコースだと思いました。
▼今回のコースを参考にした本はこちら
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