【奥多摩】人気の川苔山に登頂!大自然に囲まれた百尋ノ滝が素敵!

百尋ノ滝

こんにちは、Mountain DCちかです。先日2月上旬に、奥多摩の川苔山に行ってきました!

川苔山は人気の高い山なので、前々から行きたいな〜とは思っていたのですが、長らく川乗橋〜 百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)区間が通行止めだったので機会がありませんでいた。

正直、「滝が見れないならちょっとつまらなそうな山だなー」て思っていました(笑)

しかし、久しぶりに調べてみると、通行止めが解消されている!ということで、今回は川苔山初登山です

冬季に気温が下がると、滝が凍って「氷瀑」が見られることで有名なのですが、ここ数日は気温が高くてすでに花粉を心配するような時期になってきてしまいました(泣)でも、また来週以降に寒くなりそうです!

これから川苔山の登山に興味を持っている人に向けて、川苔山登山のコース・難易度・アクセス・温泉情報をお届けします!まだ雪も残っていましたよ〜。

タップできる目次

奥多摩で人気の川苔山に登ろう!

川苔山山頂!

まず、川苔山登山の基本情報をシェアします。

川苔山とは?

川苔山は東京都の奥多摩・埼玉の県境に位置する標高1363mの山です。

地形図などでは、「川乗山」という表記を見かけますが、かつて渓流に自生している食用の藻「川苔」が採取できたことから「川苔山」と呼ばれるようになった由来があるそうです。

いくつか登山ルートがありますが、今回は一番メジャーな「川乗橋〜百尋ノ滝〜鳩ノ巣駅」のコースを歩きました!初めて川苔山を歩くのであれば、百尋ノ滝を経由できるこのコースが、一番変化があって面白そうだと思いました。

百尋ノ滝は渓流の最奥にひっそりとたたずむ素敵な滝でした!歩いた人しかたどり着けない滝ですね!(しかもなかなかスリルのある登山道です)

一番おすすめ「川乗橋〜百尋ノ滝〜鳩ノ巣駅」のコース

公式コースタイム:5時間45分
登山口〜山頂までの標高差:約954m
累積標高差:上り(約1338m)下り(約1452m)
総距離:約12.5km

往路:川乗橋〜百尋ノ滝〜川苔山山頂
コースタイム:3時間20分(当日のログ:2時間45分)
川乗橋(08:30分)
↓45分(35分)
細倉橋(09:05分)
↓45分(40分)
百尋ノ滝(09:45分)*休憩15分*
↓2時間(1時間30分)
川苔山(11:30分)

復路:川苔山〜鳩ノ巣駅
コースタイム:2時間25分(当日のログ:2時間20分)
川苔山(12:10分)
↓1時間45分(1時間40分)
大根ノ山の神(13:50分)
↓30分(30分)
鳩ノ巣駅(14:20分)

コースタイムも距離も長いので、できるだけ早く出発して、余裕を持ったスケジュールをおすすめします。

コースの難易度は…?

今回歩いた川乗橋〜百尋ノ滝〜川苔山〜鳩ノ巣駅までのコースは、登山初心者向けのコースではありません。

たまにインターネットの情報などで、川苔山の初級コースとして紹介されていることがありますが、体力的にも技術的にも登山を始めたばかりの初心者には難しいと思いました。

特に、百尋ノ滝周辺の道は、過去に滑落死亡事故も何度か発生しています。沢沿いの道なので元々難易度は高いのですが、さらに道幅が狭くて沢側が切り立った崖のようになっているところが多く、油断して落ちたら大怪我では済みません…(泣)

また、今回のような時期(冬季)に登山をする場合は、アイゼン・チェーンスパイクは持っていくようにしてください。

私は「このくらいなら大丈夫かな〜?」と雪のついた道を横着してアイゼンつけずに歩いたら、見事に滑って転び反省しました…(泣)

土砂崩れなどで通行止めになりやすいので、計画時には「登山道・道路の最新情報をチェック」しておくことをおすすめします。以下のビジターセンターのHPに詳しく載っていますよ!

▼アイゼン・チェーンスパイクについてはこちら
【比較】冬の低山で軽アイゼンとチェーンスパイクどっちが使える?

公共交通機関のアクセス方法

往路は、JR青梅線で「奥多摩駅」西東京バスに乗り換えて「川乗橋」です。新宿からだと電車で約1時間30分、バスは約13分の乗車時間です。

休日はバスが混雑で行列になるそうなので(臨時便を出してくれるみたいですが、乗り切れない場合は次の便になります)早めに到着して奥多摩駅でトイレを済ませておくことをおすすめします(山頂にトイレがありません…泣)

今回は平日だったので10人乗りのバスでぴったりの人数でした!バスの時刻は1時間に1本程度しかないので、時間に気をつけてくださいね。

復路はJR青梅線の「鳩ノ巣」から、電車で家まで戻ります。

川苔山の登山コースを写真で紹介!

では、当日の写真を交えながら、どんなコースだったか紹介していきます!危険箇所などもシェアします。

川乗橋〜百尋ノ滝

まずは、奥多摩駅よりバスに乗車、出発地点である「川乗橋」に到着しました。

このコース、登山道の出発地点にトイレはなく、途中にあるトイレは故障していることが多く、さらに山頂にトイレがないので、【超重要】奥多摩駅でトイレを済ませておくことをおすすめします

私は奥多摩駅に到着した途端にバスに乗り込んでしまったので、後ほど大後悔しました…。

登山道の入り口には看板のみ

その後、しばらくは下の写真のような車道をひたすら2.4kmほど歩きます。

右側のガードレールの下は渓谷で、新緑の季節にはヤマザクラミツバツツジなどが目を楽しませてくれるそう!ですが、今回は冬で何も見るものはなく、ひたすら俯き加減で考え事をしながら足早に進みました。

ひたすら車道を歩く

しばらく歩くと本当の山道が始まる登山道入り口「細倉橋」に到着します。ここにはバイオトイレがあるのですが、壊れていて使えないことが多いそうです

細倉橋から登山道へ

ここから百尋の滝までの道は、なかなかスリルがあって驚きました。

基本的には沢沿いをトラバースしながら歩く道が多く、何度も小さな橋を渡りながら上流へと登っていきます。新緑の季節だったらもっときれいだっただろうな〜。

沢沿いの癒される道

しかし、道がとにかく狭い!!

そして落ち葉が登山道を隠しているので、道と崖との境界線が分かり辛く、足を踏み外さないようにかなり集中して歩く必要がありました。

落ち葉が隠す狭い登山道

かなり山側に身を寄せていますが、人の肩幅ほどの幅しかない道が続きます。

落ち葉×狭い道攻撃!

私の後ろを歩いていた人も、かなり慎重にゆっくり歩いている印象を受けました。

踏み外さないように慎重に

今年歩いた近場の低山の中でも、百尋の滝周辺の道は断トツで危険性を感じました。写真だとあまり伝わらないのかな…。

滑落事故の注意喚起の看板もありました。

川苔山滑落事故発生場所の注意喚起
滑落事故発生場所の注意喚起

ぼーっと歩く人はいないと思いますが…、集中力を切らさないように注意しましょう。今回は、百尋の滝までの道は雪がついていなかったので良かったです!

緊張感のある登山道

これらの難所を乗り越えると、豊かな自然に囲まれた「百尋の滝」に到着!しばらく滝を眺めながらゆっくりとコーヒータイムで癒されました。

簡単にアクセスできない滝だからこそ、人が少なくて静かな時間を過ごせるところが良いですね(平日だったからかもですが…)

百尋の滝
百尋の滝

百尋の滝〜川苔山

百尋の滝からは、鉄階段や岩場があり、沢から這い上がるように尾根へと急登が続きます。引き続き道幅は狭いですが、百尋の滝から離れるにつれてどんどん道は良くなっていきました。

川苔山の鎖場
鎖のある場所も
ロープと梯子のある場所

急登を尾根へと登り返したら、再度小さな沢へと下りますが(結構アップダウンありました)、その北斜面にカチカチに固まった雪が残っていました。

ここで少しの区間だから面倒だし「アイゼンはいっか〜」とつけなかったら、見事に転び、その後は即アイゼン着用しました(泣)

そこで約60年ぶりに川苔山に登っているというおじいさんに出会いましたが、ばっちりと転んでいるところを目撃されてしまい、とても恥ずかしかったです…(笑)

カチカチに固まった残雪

降りたてではない雪は滑りやすくて嫌ですよね…。また雪があるところが限定的だと、何度もアイゼンを着脱する必要があり面倒です。

この辺りから、どんどん雪が多くなり、山頂まで残雪のある道が続きました。アイゼン持っていない人もいましたが、滑りやすいので、冬には絶対にあった方が良いです。

谷沿いから再び雪道を登る
ジグザグ登る

稜線まで登り切ったら山頂までは後少し!この辺りまで登ってきて、ようやくほっとできる道に出ました〜。

積雪期の川苔山登山道
雪の残る稜線あるき

穏やかな尾根を歩いていけば、川苔山山頂!!!無事に登頂できました〜。

川苔山に登頂!!!
川苔山に登頂!!!

山頂にはいくつかベンチがありましたが、埋まっていましたので、岩に腰掛けて奥多摩のパノラマを眺めながら山ごはんしました♪

奥多摩の雲取山や鷹巣山〜大菩薩嶺まで見えました!富士山も別の方角に見えますよ。

▼山頂から見える山の名前を調べるアプリ
山座同定アプリ【PeakVisor】が登山で使える【無料版あり】

川苔山の山頂から見える山の名前
山頂から見える奥多摩の山の名前

山ごはんは簡単に作れて温まるうどんにしました♪具材は「ささみネギたまご」です。

卵がくずれたうどん(泣)

▼登山で使えるフライパンについて
山ごはんの幅が広がる!登山用フライパンの選び方とおすすめ5選!
▼使っているバーナーのレビュー記事はこちら
【愛用中】EPIガスの高出力シングルバーナーREVO-3700が優秀!

川苔山〜鴨ノ巣駅

川苔山から鴨ノ巣駅は、見所もあまり無く、危険な道もなく、だらだら長い道が続きました。

はっきり言って飽きてしまい、あまり写真もありません。塔ノ岳から大倉へと下る「バカ尾根」を思い出しました。

強いて言えば杉の木が多かったので、花粉の時期に花粉症の人が登ることはおすすめしません(笑)

単調な道が続く下山道

鳩ノ巣駅に到着!かなりローカルな感じで、電車の本数も少ないので、事前にチェックしておくと良いと思います!

鳩ノ巣駅
鳩ノ巣駅

お疲れ様でした〜!!!

下山後の温泉情報!

最後に、下山後のお楽しみ温泉情報です。

はとのす荘

鳩ノ巣駅すぐ近くにある旅館ですが、日帰り温泉もやっています。しかし日帰り温泉の受付時間が14:30分まで、入浴は15:00時までなので、かなり早くに下山できた場合のみ利用可能です!

はとのす荘
〒198-0106 東京都西多摩郡奥多摩町棚沢662
TEL : 0428-84-7123

もえぎの湯

奥多摩駅から徒歩10分の距離にある天然温泉です。コロナによる入場制限があるので気をつけましょう!また、週末は混雑するのであまりおすすめできません…。しかし、夜まで営業しているので、下山後にも入浴可能です。

もえぎの湯
東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
0428-82-7770
定休日:月曜日

まとめ

初めての川苔山&百尋の滝はお天気の良さもあって満喫できました!!

しかし、想像以上に道幅が狭くて怖い箇所があったので、万人におすすめできる山ではないのかなと思いました。

特に登山初心者でソロは辞めた方が良いです。経験を積んでからチャレンジするか、登山経験者に相談して連れて行ってもらうなりした方が良いと思います。

百尋の滝は個人的にとても気に入りました。滝壺のすぐ近くまでいけますし、落差30mほどあるので迫力もあります。何より大自然に囲まれた沢の上流にあるロケーションが素晴らしく、「しばらくここでゆっくり癒されたいな〜」という気持ちになりました。

川苔山の山頂から鴨ノ巣駅まではとても単調で長いので、この道を上りで使いたくないなと思いました(笑)

次は新緑の季節に合わせてまた川苔山登りに来たいです!

▼奥多摩の地図(山と高原地図がおすすめ!)

▼参考にした本(とてもわかりやすくて愛用しています)

▼関連記事まとめ
【比較】冬の低山で軽アイゼンとチェーンスパイクどっちが使える?
山座同定アプリ【PeakVisor】が登山で使える【無料版あり】
山ごはんの幅が広がる!登山用フライパンの選び方とおすすめ5選!
登山用バーナーの種類と選び方を解説!山行スタイル別のおすすめは?
【愛用中】EPIガスの高出力シングルバーナーREVO-3700が優秀!

Ads

百尋ノ滝

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

タップできる目次