【八ヶ岳】編笠山・権現岳・西岳縦走|青年小屋で初テント泊大成功!

青年小屋・権現岳方面の景色

こんにちは、DC山岳部ちか(@dc_mountain)です。

先日、はじめてのテント泊山行に行ってきました!

テント泊の場所は、南八ヶ岳の青年小屋をベースに、編笠山・権現岳・西岳縦走してきました。

登山口からベースとなる青年小屋までは、コースタイムで3時間・標高差は約860m。はじめてのテント泊山行でしたが、簡単すぎず、難しすぎない、ちょど良いタフさが良かったです。

編笠山・権現岳・西岳は、八ヶ岳の主峰赤岳周辺に比べると人が多すぎず、富士山〜南アルプス〜八ヶ岳の景色が素晴らしくてとても気に入りました。

当日のアクセス方法・青年小屋テント場情報・コース・景色をブログで紹介します。

タップできる目次

編笠山・権現岳・西岳縦走コース概要

今回は、はじめてのテント泊装備を背負った山行ということもあり、体力温存を計ってまず登山口の観音平からまっすぐ青年小屋へ向かいました。

青年小屋到着後、テント場をベースに当日「編笠山」登頂、その後、翌日に「権現岳」「西岳」を登るコースを歩きました。

観音平からは、編笠山登頂経由で青年小屋に下ることも可能ですが、

テント泊装備が予想以上にずっしり重くて…、山頂から逃げるように巻き道を歩きました(笑)

権現岳登頂後も、三ツ頭方面経由で、往路とは別ルートで観音平まで戻ってくることもできますが、最短ルートで下山しました。

コースタイム目安

観音平→青年小屋
公式コースタイム:3時間(片道)
累積標高差:上り(約857m)下り(37m)
総距離:約3.9km

青年小屋⇔編笠山
公式コースタイム:1時間10分(往復)
青年小屋(40分)→編笠山(30分)→青年小屋
累積標高差:上り(約138m)下り(約138m)
総距離:約1km

青年小屋⇔権現岳
公式コースタイム:2時間50分(往復)
青年小屋(100分)→権現岳(70分)→青年小屋
累積標高差:上り(372m)下り(372m)
総距離:約2.6km

青年小屋→観音平
公式コースタイム:2時間10分
累積標高差:上り(37m)下り(857m)
総距離:約3.9km

▼地図は必需品

▼アブが多いので、ディート配合の強い虫除けおすすめです(6月・7月)

アクセス

登山口の観音平までは、2021年7月スタートしたばかりのマウンテンタクシーを利用してみました。

公共交通機関は運行していないため、JR小淵沢駅からマウンタンタクシーを利用するか、車で観音平までアクセスする方法が主流です。曜日によっては高速バスも運行しているようです。

マウンテンタクシーについて詳細は、以下の記事をどうぞ。

観音平駐車場は、30台ほど駐車できますが、週末などはかなり早い時間帯から満車になるようなので注意してください!

当日の登山コースを写真で紹介!

八ヶ岳の主峰赤岳へと続く稜線

では、当日の様子を写真で紹介していきます。

観音平から青年小屋へ

まずは、特急あずさでJR小淵沢駅に到着したら、待っていてくれたマウンテンタクシー乗車して登山口の観音平へ。

平日だったのでマウンテンタクシーは貸し切り(私一人でした〜)、出発時間よりも早くに車を出してくれました。

コロナ渦なので、しっかり検温&消毒してくれました。

観音平の登山口には、登山届けの提出場所がありますが、私の時には用紙が切れていました(泣)

しかし、コロナ調査のスタッフがちょうど入山者アンケートをしているところだったので、用紙をお借りして裏側に必要事項を記入し提出できました。

事前にインターネットで提出しておいた方が良かったですね…。

マウンテンタクシーの到着時間は10時30分と遅いので、観音平の駐車場はもちろん満車。路肩までずらりと車が並んでいる状況でした。

観音平の登山開始時間も遅くなるので、マウンテンタクシー利用だと日帰り登山は難しいですね。

観音平登山口(駐車場)
観音平登山口(駐車場)

観音平から、なだらかな道を歩きながら、まずは雲海展望台を目指します。

なだらかな森の中を歩く
なだらかな森の中を歩く

雲海展望台からは、真っ白で何も見えず(笑)

ベンチが3つぐらい置いてあるので、ちょっとした休憩スポットになります。

晴れていれば、たぶん富士山とか見えるのかなぁ〜。ちょっと残念ですが、先を急ぎます。

雲海展望台
雲海展望台

雲海を過ぎると、徐々に道が急登になってきます。

テント泊装備には、ずっしり応えます…。

また、この時期はまだギリギリ「アブ」が出るので、ゆっくり休憩ができません(それでも少なかったのですが…)

徐々に斜度がきつく
徐々に斜度がきつく

早々に、汗だくになりました(笑)

テント泊装備重い〜〜。それでも写真はなんだかんだ楽しそうです…。

汗だくで登る
汗だくで登る

押手川で分岐が現れます。

編笠山の山頂を経由して青年小屋へ下るルートか、青年小屋へ一直線に向かうルートか選べます。

押手川の分岐
押手川の分岐

私はテント泊装備で編笠山のごろごろ岩斜面を下る気力がなかったので、一瞬も迷わずに青年小屋一直線ルートを選びました(笑)

また、この時期は、なるべく早くに山小屋に到着しておかないと天気も心配です(雷は絶対にイヤ〜)

ここからが結構しんどかったです。

それまでは、なんだかんだテント泊装備でも大丈夫じゃん!と思っていましたが、ずっしり重さを感じるようになりました。

青年小屋ルート
ゴロゴロ大きめの石が多くなってきました

今日は、青年小屋までの3時間&編笠山往復1時間しか歩かないから、そんなに水は必要なかったのですが(青年小屋近くに水場もありますし)、

これからの山行に備えてトレーニング!と思いながら、水を2リットル以上入れてきてしまったことを後悔しました(笑)

ゴロゴロ岩が多い道を登りながら、徐々に天気もよくなってきました♪

青年小屋コース
青年小屋まであと少し!

青年小屋に到着!

青年小屋に到着しました〜。

青年小屋
青年小屋

青年小屋のこの「遠い飲み屋」の赤提灯を見るとテンションが上がります(笑)

いつか山小屋泊もしてみたいなぁ。

この時期はテント場のアブの大量発生が心配だったのですが、青年小屋周辺にはトンボがかなり飛んでいて、アブを退治してくれたので救われました!

到着したら、青年小屋の受付で、テント泊の手続きをします。

青年小屋売店
青年小屋売店

青年小屋は、コロナ渦で予約必須のテント場が増えた中でも、往来通り「事前予約不要」で、料金も良心的なお値段を保ってくれています(たったの800円!)

早速、小屋の裏にあるテント場をありがたく使わせてもらいます。

はじめてのテント泊
はじめてのテント泊

テント場は平日だったので空いていましたし、地面がまっ平なのでテントも張りやすかったです。

台風が近づいていたので風が心配だったのですが、周囲はちょうど樹林帯に囲まれていましたし、ペグ止めは近くに落ちている大きめの石で補強しておきました。

すんなりテントは張れたので、大きな荷物はテントの中に置いて、晴れているうちに編笠山へ向かいました!

青年小屋到着が13時、テントを張り終えた時間が13:30分くらいでした!

編笠山(2,524m)へ

編笠山は、その名の通り、編笠を伏せたような山の形が特徴的です。

そして大きな岩がゴロゴロしているので、岩と岩を飛び越えながら登ります。

編笠山のロックガーデン
編笠山のロックガーデン

これが結構足にくるので、テント泊装備背負ってこなくて本当に良かった〜と思いました♪

少し登ったところから後ろを振り返ると、明日登る予定の権現岳方面のながめが見えます。

青年小屋のテント場に、私のテントを発見してちょっと嬉しくなる(笑)

青年小屋・権現岳方面の景色
青年小屋・権現岳方面の景色

途中から、ロックガーデンが終わり樹林帯の中を歩き、山頂に到着しました!

赤岳や阿弥陀岳の景色が見事でした。

編笠山山頂の素晴らしい景色
編笠山山頂の素晴らしい景色

私の時は雲で隠れてしまっていましたが、八ヶ岳最南端なので、南アルプスや富士山もどーんと見える景色の良い山なのです…。

次回のリベンジは、コロナが終わったら青年小屋に宿泊して、おいしいお酒で乾杯したいな〜と思っています。

今回は一人缶ビールとおつまみで(笑)飲んだあとは、爆睡でした。

夜は星がすごい綺麗でしたが、標高が高いこともあり寒かったですね〜。

やはり地上のキャンプとは勝手が違い、しっかりとした山岳用テントが必要ですし、ダウンシュラフや温かい防寒着など、他装備も準備を怠ったら死ぬな…と思いました。

翌朝、権現岳へ(2,715m)

翌朝は、いよいよ権現岳へ向かいます。

テントはそのままで、アタックザックだけ背負っていきました。お水・雨具・サングラスなど、必要なものは入れていきます。

権現岳方面へ
権現岳方面へ

登り始めて後ろを振り返ると、もっこりした編笠山が見えます。

今日は天気が良さそうです。

編笠山
編笠山

登山道は険しい道が続きました。

青年小屋〜権現岳間も、まだテント泊装備では歩きたくないな〜。

権現岳登山道
終始けわしい道が続く

樹林帯を抜けると、尖った険しい山が。

ここで朝ごはん代わりにバウムクーヘンを食べながら、「あの山頂が権現岳かぁ〜、すごーい」と思っていたら全く違う山でした(笑)

寝ぼけてたのかな…
寝ぼけてたのかな…

西キボシという山だそうですが、この山を越えると権現岳が見えてきます。

ここから、鎖場ばかりでちょっと怖かったです。

ガレガレした道
ガレガレした道

鎖場はたしか4カ所くらい?あったと思います。

ヘルメットをしている人は少なかったですが、帰りすれちがったグループが通過する時に落石が起きていたので、本当はあった方が良いのだろうな…と思いました。

高度感のある鎖場
高度感のある鎖場

足場はしっかりとあるので、落ち着いて通過すれば大丈夫です。

鎖場が続く
鎖場が続く

鎖場を抜けると権現岳山荘があり(現在はコロナで休業中)、その上には尖った権現岳山頂が見えます。

雲海の上に、富士山もちらっと顔をだしてくれました。

権現岳
権現岳

権現岳山頂には、剣が刺さっていてかっこいいです!

権現岳山頂には剣が!
権現岳山頂には剣が!!

山頂はとんがった岩場の上にあるので、自撮りするのが難しかったです(よじ登るのもちょっと大変…)

また、朝早くに登ったので誰もいなかった〜(泣)

無事に登頂できました♡

時間調整で西岳へ(2398m)

帰りのマウンテンタクシーの出発時間が15時と遅いため、時間調整で西岳にも登りました。

西岳へ向かう途中に水場があります。

青年小屋からは、歩いて3分程度の場所です。

冷たくておいしい!
冷たくておいしい!

西岳山頂からの景色はそこそこでした(笑)

西岳山頂
西岳山頂

まとめ:はじめてのテント泊大成功!

はじめてのテント泊だったので、登る山や日程など慎重に決めて、大きなトラブルもなく大成功でした!天気にも恵まれて、素晴らしい景色が見れたので、本当に良かったです。

夏山のテント泊でしたが、標高の高いテント場では夜かなり冷え込みますし、悪天候時の風もこわいですよね。

しっかりと評判の良い頑丈なテント、あたたかいダウンシュラフ、フィット感ん高い60lザック、超軽量のアタックザック など、全て今のところ失敗なく選べて満足しています。

テント泊装備は高い買い物でしたが、山小屋に宿泊するよりも大幅に安く済ませられるので、数泊すれば元が取れてしまいます。

コロナ渦でなかなか出かけられない状況が続きますが、引き続き安全第一にテント泊山行を楽しみたいです!

今年はあと何回行けるかな…。

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