こんにちは、Mountain DCちか()です。 @dc_mountain
今まで使っていたホグロフスの40Lザックがボロボロになってしまったので、新しい日帰り〜小屋泊用のザックを新調しました。
石井スポーツに足を伸ばし、色々背負ってみて、ミレー・サースフェーに決めました。ミレー・サースフェーは定番の人気ザックですが、なんと2023年に新作にモデルチェンジしました。
はじめは新しいザックなので慣れませんでしたが、日本の山や仕事でスイスのハイキングをする機会で使い倒して機能にも慣れてきました。
さまざまな機能がバージョンアップされましたので、ミレー・サースフェーNXが気になっている人に向けてこの記事でレビューしていきます。
MILLETの新定番ザック「サースフェー・ネクスト」
MILLET(ミレー)は、フランスのアヌシーで創立した歴史あるアウトドアブランドです。登山用のバックパックを開発し、1950年に人類初の8000メートル峰アンナプルナ登頂に使われたことが有名です。
ヨーロッパの最高峰登頂黄金期にもザックを中心に登山家を支え続け、以降はザックだけでなく登山用のウエアにも展開を広げ、世界的に有名なアウトドアメーカーへと成長しました。
そんな背景のあるミレーの定番ザックといえば「サースフェー」で、100年以上の歴史の上でたどり着いた最高峰ザックを、約10年ぶりに「サースフェー・ネクスト」としてリニューアルしたことで話題になっています!
新しくリニューアルしたのは「サースフェー30+5L」と「サースフェー40+5L」の2サイズです。
女性モデルもあるのが嬉しいですね!まずは、サースフェーの種類を紹介します。
サースフェーNX 30+5L
ザックの容量35Lまで入ります。
荷物が少ない人であれば、小屋泊縦走まで対応できるサイズ感です。メンズ・レディースでサイズ感だけでなくカラー展開も少し異なります。
サースフェーNX 40+5L
ザックの容量45Lまで入ります。
このサイズを購入したので、詳しくレビューします。けっこう拡張性があるので、UL装備で頑張ればテント泊まで対応できます。
SAAS FEE NX(サースフェー・ネクスト)レビュー
- 高い撥水性
- 肩・背面・腰パッドが柔らかい
- 背面クッション性+通気性◎
- 拡張性が高い
- リーズナブル
- 重心が安定しやすく疲れにくい
- 背面の長さの調節ができない
- フロントジッパーが無い
- ストラップが多くてたまに邪魔
サースフェー・ネクストを実際に使用してみて、特出すべき装備や、気に入ったところ(メリット)・改善がほしいところ(デメリット)をレビューします。
耐水性アップ(レインウェアの出番激減)
ミレーのサースフェーNXは、耐久性の高いCORDURA®ナイロン素材にナイロン加工をすることで「耐水性」が大幅にアップしました。土砂降りでさえなければレインカバーをつけなくてもしっかりと撥水してくれます。
実際、今年の夏に、旅行会社のお仕事でスイスでハイキングをする機会がありましたが、雨が降ったり止んだりのインターバルで難しいお天気でした。ザックの中には、大事な添乗の書類も入っているので濡らすわけにはいかないのですが、
ミレーのサースフェーはザックがしっかり撥水してくれるので、レインカバーを付けたり外したりの手間が省けて助かりました。
もちろんレインカバーも内蔵です!!
肩・背中・腰パットと通気性のバランス◎
登山用のザックを選ぶ際に、肩・背中・腰パットのクッション性が高いと背負い心地が良く助かる反面、通気性が損なわれることが多く、どちらを取るか悩むことがあります。
しかし、ミレーのサースフェーは、ミレーの独自の「SAAS FEE BACK」の技術により、クッション性と通気性のバランスよく作られている背面構造が非常に優秀です。
往来のメッシュ加工は通気性の面ではありがたいですがクッション性がゼロなことが多く、背中が硬いな〜と感じることがありますがミレーの平面は違います。
上の写真で比較してわかるとおり、ミレーの方がクッション性があり、なおかつメッシュ加工が施されていて蒸れにくい構造になっていることがわかります。
細部までこだわりのあるポッケたち
ミレーのサースフェーNXでは、ショルダーハーネスの左右にメッシュポケットがつきました。ここに携帯電話やペットボトル500mlなどを入れることができます。
雨蓋にはポッケが2つあります。
薄めのポッケにはキーホルダーがついていて、またレインカバーが内蔵されています。最近は雨蓋がないタイプのULザックが増えていますが個人的にはある方が便利で好きです。
ヒップベルトにも左右にポッケがついていて、一つは拡張性があるポッケになっているので地図を縦にを入れることができます。これも地味に便利ですね。
また、サイドにもジッパーがついていて、開けるとポッケが隠れています。
折り畳み傘がすっぽり入るサイズ感です。
また、両サイドにも外ポッケがあり、片方は歩きながらペットボトルを出し入れできるようになっています。これは使いこなすのにちょっとコツがいります。
2気室構造が便利
ミレーのサースフェーNX40+5Lは、2気室構造になっています。すぐに取り出したいものは(レインウェアなど)お尻の部分に入れておくと便利ですね。
重心が安定するボディフィットストラップ
サースフェーNXにリニューアルされてからボディフィットストラップが新しく追加、先っぽがグレーに目印を付けられたストラップを締めることでザックが体にぴったりとフィットするようになりました。
ホルダー・ストラップ付き
ザックにはトレッキングポールがつけられるホルダーや、ストラップが充実しているのでヘルメット・スノーシューなども装着可能です。
機内持ち込みOKでした
ミレーのサースフェーですが、Googleで検索していたところ「機内持ち込み」というキーワードがありました。
海外や国内を飛行機で移動するときに機内に持ち込めるか気になっている人も多いかと思いますが、結論としては機内持ち込みはOKでした(エミレーツ航空の場合)。
今後改善が期待されている部分(デメリット)
続いて、実際に使ってみてデメリットに感じた部分をレビューします。
フロントジッパー
サースフェーの50L以上の大型ザックには盛り込まれている機能ですが、フロントジッパーがあるとさらに便利だと感じました。
フロントジッパーの機能が無い代わりに、サースフェーは2気室になっているお尻の部分からザックの中にアクセス可能になっています。こちらを知っていると、下の方にある荷物を取り出すのに便利です。
2気室として使いたく無い場合には、ストラップを外して1気室として使うこともできます!
背面の長さの調節ができない
ミレーのサースフェーは、メンズのMサイズ(背面長:48cm)Lサイズ(背面長:51cm)、レディースのSサイズ(背面長:43cm)のみのサイズ展開で、背面の長さの調整はできません。
最近の中型〜大型ザックは背面の長さ調整の機能がついているので「ミレーはなんでついていないの?」という声が多く上がっています。
しかし背面の長さ調整はマジックテープ式になっていることが多く、個人的にはいまいち耐久性において信頼のおけないのでは?と思っています(そうでないメーカーもあります)
まとめ:中型ザックの決定版!
ミレーの定番ザック「サースフェー」のモデルチェンジ「サースフェーNX40+5L」のレビューをしました。
実際に使ってみて、細部に渡り使いやすさを追求されていることに驚き、今後も中型ザックの決定版になるだろうと感じました。初心者〜上級者まで、万人におすすめできるザックだと思います。
私は今回40+5Lを購入しましたが、日帰り〜小屋泊想定であれば30+5Lでも十分だろうと感じました。拡張性があり、荷物がたくさん入ることは嬉しいですね。
これからも長く大事に使っていきたいと思います!
アマゾンにカラー・サイズ揃っていました。チェックしてみてください!
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