登山やキャンプでバーナーを使って調理するシーンは多いですよね。特に登山では、軽量&コンパクトなOD缶のシングルバーナーが重宝されます。(ソロキャンパーにもおすすめ)
OD缶シングルバーナーで人気がある3大定番メーカーが、PRIMUSプリムス・SOTO・EPIガスです。
どれも高性能で魅力的なのですが、私は登山を初めてから約8年間「EPIガスバーナーREVO3700」を使っていて、一番の実力を備えたガスバーナーだと思っています。
この記事では、どのメーカーのシングルバーナーを購入しようか迷っている…という人に向けて、EPIガスバーナーREVO3700を実際に使って感じた良いところ・悪いところを、他メーカーと比較しながらレビューします。
ぜひシングルバーナー購入の際に、参考にしてください。
EPI REVO3700はこちら
▼OD缶やシングルバーナーがよく分からない人は以下の記事からどうぞ
多くの登山家から愛されてきたEPIガスの歴史
EPIガスとは、元々は1961年にイギリスで誕生したガスメーカーで、元々はレジャー用の安全性の高いガスストーブやランタンを製造していました。
その後、世界で初めて「セルフ・シーリング・セーフティ・バブル」を発表して話題に!これは、OD缶にガスカードリッジを直接取り付けるタイプの新しい技術で、今ではお馴染み「直結方」OD缶シングルバーナーのスタンダードになりました。
EPIガスの技術力のおかげで、ガスバーナーの軽量&コンパクト化に成功。アウトドアユーズをコンセプトを絞った商品展開にシフトしました。1975年には「バックパッカーストーブ」を発表し、各国の山岳山岳遠征隊や冒険家に絶賛されるベストセラーになりました。日本の海外遠征隊にも愛用されるように。
1994年に日本で製造を開始。現在日本で販売されているEPIガスは、全て安心&信頼の「MADE IN JAPAN」ブランドです。
EPIガスバーナーREVO3700|5つの優秀なポイント!
- どんな環境にも耐えうる高出力!
- 火力の調整が自由自在!
- ゴトクが大きめで調理が安定する
- 安心の日本製!一つ一つ手作りのパーツを使用
- 軽量&コンパクト
どんな環境にも耐えうる高出力!
EPIガスバーナーの一番の特徴は、圧倒的な高出力にあります。最高出力はなんと4,200kcal/hです。
特に登山ではガスバーナーを高地で利用するため、厳しい自然環境下に置かれることが多いです。そのため、出力値が低いと火力が弱くなり、山岳地帯の環境で十分に機能しないことがあるのです。
私は長年登山で(最近ではキャンプでも)EPIガスバーナーを利用してきましたが、どんな環境でも問題なく利用できて満足しています。
北アルプスの標高の高い山、冬キャンプなどでは、気温が氷点下になることもありました。EPIガスバーナーの火力は若干落ちましたが、お湯も沸かせるほどの十分なパワーがありました。
何しろ、各国山岳遠征隊が高地の厳しい環境で利用してきた実績がありますので、信頼のおけるメーカーだと思っています。
火力の調整が自由自在!
個人的な最大のお気に入りポイントは、火力の調整が自由自在なところです!
特に、耐風性に優れたマイクロアジャスト機構が搭載されているので、火力を小さーく「とろ火」にして使うことが得意、調理のし易さが抜群です。もちろん、高火力もお手のものです。
通常であれば、風が吹けばすぐに消えてしまうような「とろ火」を維持できるので、せっかくの山ごはんが焦げて台無し!ということも起こりません。弱火でしっかり中まで火を通すことができます。
メスティンでお米を炊く時も便利です!
火力の調整はオレンジ色のつまみを回すだけで簡単。他のバーナーと比べても、火力調整のしやすさはNo.1です!
ゴトクが大きめで調理が安定する
バーナー調理では、クッカーとゴトクの相性が大事です。
EPIのゴトクはステンレス製で頑丈、大きめ4本なので、高い安定感があります。クッカー・コッヘルだけでなく、小さめの鍋やフライパン調理にも適したサイズ感です。
実際に私も山ごはんで直径18cmのフライパンをよく利用しますが、相性としては抜群です!
他社の製品を見てもらうとわかりますが、ゴトクが小さく頼りないものが多いので、安定した調理を楽しみたい人は大きめなゴトクを選ぶのが鉄則です。
▼フライパンのおすすめはこちらをどうぞ
安心の日本製!一つ一つ手作りのパーツを使用
登山を始めてから8年くらい使っていますが、ぜんぜん壊れません(笑)
特に着火装置のところは壊れやすい部分だと思いますが、EPIガスバーナーは頑丈だと思います!よく他メーカーのを使用している友人が、着火装置が壊れていてライターで火をつけているところをよく見ます。
全て日本製で一つ一つのパーツを手作りし、こだわりを持って作っているからこそ、品質の高いものが出来上がるのですね。
結果として長く使えるので、かなりコスパが良いと思っています。
むしろ早く新しく買い換えたいけど、壊れないからずっと使っています…。買い替える時には、もちろんまたEPIガスにする予定です(そのくらい信頼しています!)
軽量&コンパクト
もちろん軽量&コンパクトなので登山やソロキャンプに適しています。
コッヘルの中には、以下のように収納できます。
サイズ | 使用時/H86×Φ152mm 収納時/H89×D52×W54mm |
---|---|
重 量 | 111g |
出 力 | 3700kcal (230Rカートリッジ使用時) |
最高出力 | 4200kcal (230P+カートリッジ使用時) |
ガス消費量 | 308g/h |
燃焼時間 | 約60分 |
付属品 | スタッフサック、専用ケース ※ガスカートリッジ別売り |
EPIガスバーナー REVO3700 使い方の注意点
次に、EPIガスバーナー使用時の注意点を紹介します。
ガスカードリッジの種類を把握しよう!
基本的にOD缶のガスカードリッジは、互換性がないと故障の原因になる場合があるので、EPI専用のものを使用します。なので、スポーツ用品店やホームセンター、ネット注文なので、「EPI専用のガスカードリッジ」を購入しましょう。
EPI専用のガスカードリッジの中でもいくつか種類があるので、シチュエーションによって使い分けます。
夏でも北アルプスなどにいく場合は、10度を下回る可能性もありますので、標高の高い山にいく時にはパワープラスのカードリッジをおすすめします。
ネットで購入すると、下の公式HP価格よりなぜか安く購入できます。いくつかサイトを比較してチェックしてみてください!
ちなみに、私は切り替えるのが面倒なので、通年パワープラスのカードリッジを使っています。
夏(低山)はコレ【使用最低気温10度】
通年利用可能(夏の高山と秋〜春)はコレ【使用最低気温−10度】
雪山登山ではコレ【使用最低気温−20度】
着火にライターを持っていた方が安心
着火装置がついていますが、標高の高い寒冷地などではうまく発動しない可能性があります。万が一の可能性を考えて、ライターは常に持っていた方が安心です。
その時に、寒冷地で同じく着火しない可能性がある、下のようなガストーチは不向きと言われています。
寒さにも強いスプリント式のライターがおすすめです。
ガストーチをどうしても利用したい場合は、ポケットに入れておくと温まるのでおすすめです!私はスプリント式のライターが苦手なので、ガストーチでなんとか頑張っています(笑)
EPIガスバーナーの微妙なところは、正直デザインのみ
EPI REVO3700は、機能が非常に充実しているので、使っていて困ることはありません。しかし、強いてデメリットとしてあげとすれば「デザイン(知名度)」のみではないでしょうか。
これも好みが分かれると思いますが、同じ直結方シングルバーナーで大人気なのが「SOTOのウィンドマスター」で、銀色のスタイリッシュなデザインです。
SOTOウィンドマスターは、マイクロレギュレーター搭載で寒さに強くできてはいますので、火力の弱さはあまり気になりません。
しかし、火力の調整が自由自在さやゴトクの安定性の面では、EPIガスバーナーの方が勝ると思っています。
高性能で調理がしやすいガスバーナーです!
▼機能性の優れたEPI REVO 3700
▼SOTOガスバーナーと別売4本ゴトク付きのセット
まとめ:もっとEPI使ってほしい!
EPI REVO 3700は、誰にでもおすすめできる高性能で頑丈なシングルバーナーです。
最近はキャンパーを中心にSOTOの知名度が上がり、EPIガスがあまり浸透しないように感じています。もっとこの素晴らしい名品を使ってほしいと思い、今回記事に書きました。
また、EPI REVO 3700とセットでスタッキングできる「ATSチタンクッカー」も名品なので、ぜひチェックしてみてください!
▼EPI ATSチタンクッカー
▼EPIステイビライザーも大事(OD缶の安定感が増します!)
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