こんにちは、DC山岳部ちか(@dc_mountain)です。
登山では、万が一の事態に備えて「登山届」を提出する必要がありますが、正直書くのが「面倒くさい!」と感じている人も多いのではないでしょうか。
また、登山口で登山届を提出しようと思っていても、登山口に登山届提出用のポストが見当たらなかったり、人気の山域では用紙が切れていて提出できなかった…という経験があるのではないでしょうか?
登山届を確実に、そして簡単に提出するにはアプリ・ネットを使うのが便利です。
さまざまな登山アプリがありますが、2022年2月現在では「コンパス」を使って提出する方法が一番おすすめです。
その他にも、YAMAPやヤマレコなどで提出できる方法もありますので、その条件などを含めて詳しく紹介します。
コンパスのアプリ使っていますが、慣れれば1分で提出できて超便利です!
登山届を「アプリ・ネット」提出できる【3つの方法】
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登山届を「アプリ」を使って簡単に提出する方法は3つあります。
- コンパス(無料で全エリア提出可能)
- ヤマレコのプレミアムプラン(コンパスと提携可能)
- YAMAP(現在は長野県・群馬県・神奈川県のみ提携)
今現在で一番簡単で確実な方法は「コンパス」ですが、普段からヤマレコやYAMAPを使っている人はできるだけ利用アプリをまとめたいですよね。
コンパスのアプリを使う以外に、ヤマレコ・YAMAPを使う方法を含めて詳しく紹介します。
①コンパスは無料で全エリア提出可能!
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コンパスは、日本山岳ガイド協会が運営するサービス。全国の都道府県警察や自治体と連携しているので、無料で全山域で「登山届」の提出が可能です。
名前・住所・緊急連絡先・山岳保険などの情報を入力しておけば、登山届(登山計画)の作成は3分程度で完了。
その後は、ワンククリックで提出まで済ませられるので超簡単です。
登山届けの作成方法
登山届けの作成方法は、地図から登録する方法と、フォームから登録する方法(アプリとは連動なし)があります。
サクッと登録したければ、サイト上で「フォーム」登録がおすすめです。
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サイト上でフォームを穴埋め方式で入力していけば、実際の登山届と同様の書類が完成し、ワンクリックで提出完了します。
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登山届け提出からの流れ
また、登山届を提出するとその情報が緊急連絡者に共有される仕組みになっているので、
登山口入口の登山届ポストに入れるよりも、万が一の事態にスムーズに警察・自治体が動き始められるというメリットもあります
以下、登山届の流れを紹介します。
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アプリ(サイト上)で提出したら、登山届(登山計画書)が緊急連絡先の家族や友人に共有されます。
無事に登山をして下山したら、システム上で「下山報告」をします。下山報告をしたら、緊急連絡先の家族や友人に再び通知メールが入ります。
万が一、下山報告がなかった場合には、下山予定時刻から3時間・5時間・7時間のタイミングで催促メールが本人に入ります。
催促メールが入っても下山報告がなかった場合には「下山未確認」となり、緊急連絡先のご家族や友人に通知が入ります。
緊急連絡先のご家族・友人が通知を確認、下山が確認できないことを警察・自治体へ連絡します。
ご家族や友人の連絡があってから始めて、警察・自治体が登山届を確認して捜索を開始します。
コンパスのサイト
コンパスはサイト上で使えますし、アプリもあるのでダウンロード可能です。
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コンパスのアプリ
外出先からスマホでいろいろいじりたい人は「アプリ」ダウンロードがおすすめです。
登山届提出以外にもさまざまな機能があるので、試してみてください。
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②ヤマレコのプレミアムプランを使う
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ヤマレコを使っている人は、サイト上で作成した「登山届(登山計画書)」をプリントアウトして提出するか、
有料プレミアムプランに登録して「コンパス」と連携させることができ、ヤマレコで作成した「登山届」をそのまま「コンパス」に登録することができます。
最終的にはコンパスから登山届を提出するので、全国の山域で利用可能で、提出後の流れも同様です。
普段からヤマレコをよく利用するという人であれば、非常に便利なのでおすすめです。
しかし、有料プレミアムプランの追加料金がかかります。
月間:780円/月(20GB)
年間:4,900円/年(20GB)
ヤマレコのサイト
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ヤマレコ
アプリは無料版もあり。私はヤマレコ無料版で使って、コンパスにも別途登録しています。
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③YAMAPは協定を締結した自治体のみ提出可
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登山の地図アプリとしてYAMAPを使っている人が多いのではないでしょうか。
使い勝手が良くて人気の高いアプリですが、近年では無料版の制限が増えて有料プランにアップグレードする人も増えてきましたね。
YAMAPの「登山届」提出の機能も近年アップグレード中で、現在では「長野県」「群馬県」「神奈川県」の警察と連携しています(※今後拡大予定とのことです)
岩手県 宮城県 群馬県 埼玉県 石川県 長野県 神奈川県 静岡県
岐阜県 三重県 鳥取県 島根県 大阪府 奈良県 山口県 大分県 熊本県
上記の都道府県エリアの山域であれば、「YAMAPに登山計画を提出する」ボタンを押すだけで、正式な登山届として警察に受理されます。
同時に、緊急連絡先の家族・友人にも計画を共有されます。
今後、全山域の警察・自治体との連携を進めてくれることに期待ですが、上記山域以外では今のところ「コンパス」を利用して提出が一番簡単ですね。
月間:780円
年間:5700円(月475円)
YAMAPサイト
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YAMAPアプリ
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まとめ:無料で使いたければ「コンパス」一択!
アプリやサイトを使って簡単に「登山届」を提出する方法をまとめました。
結論としては、現段階では「全エリア対応」で「無料」で提出できるサービスは「コンパス」のみです。
ヤマレコは有料プランでコンパスと提携可能、YAMAPは一部(長野県・群馬県・神奈川県)のみなので全エリア対応になるまでは相当の時間がかかることが考えられます。
私はお金をかけたくないので「ヤマレコ」や「YAMAP」の無料プランを使い分けて登山計画作成、別途「コンパス」で登山届をフォーム上で提出する方法をとっています。
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