こんにちは、Mountain DCちか(@dc_mountain)です。
9月の週末に蓮華温泉から1泊2日で裏白馬縦走してきました。前回のブログでは縦走1日目(蓮華温泉から朝日小屋まで)を書きました。
今回は朝日小屋にテント泊をした翌日から、2日目朝日小屋→雪倉岳→鉱山道→蓮華温泉に下山したコースを写真付きで詳しく紹介していきます。
1日目もハードでしたが2日目は距離もかなり長く疲れ果てました(笑)しかし、疲れ果てた後には、最高の野天風呂がある蓮華温泉が待っていました♪
鉱山道コースを歩く人も珍しいと思いますので、同じコースを考えている人はぜひ参考にしてください!
裏白馬縦走2日目コース概要
では今回歩いた縦走コースの2日目概要から紹介していきます。
登山コース地図
1日目は蓮華温泉から朝日岳登頂して朝日小屋へ、2日目は朝日小屋から雪倉岳に登って鉱山道経由で蓮華温泉まで下りました。以下でコースタイム目安と、当日ログを紹介します。
▼1日目の行程やアクセス情報は以下のページで解説しています。
2日目:コースタイム目安(当日ログ)
- コース概要:朝日小屋から雪倉岳・鉱山道経由で蓮華温泉
- 公式コースタイム:10時間10分
- 累積標高差:上り(約1,339m)下り(約2,028m)
- 総距離:約17.2km
朝日小屋(当日ログ:06:00時頃発)
↓1時間50分
水平道分岐
↓2時間30分
雪倉岳【2610m】(10:15分着10:55発)
↓1時間30分
鉱山道分岐
↓3時間
瀬戸川鉄パイプの橋(15:15分頃)
↓1時間20分
蓮華温泉(16:10分頃)
▼紙の地図はこちら
蓮華温泉までのアクセス
蓮華温泉までのアクセスは、前回のページに詳しく記載しています。
朝日小屋から雪倉岳・鉱山道コースを写真で紹介
では、早速、当日歩いたコースを写真で詳しく紹介します!
朝日小屋を06:00時出発
ひさしぶりのテント泊でしたが当日は気温が暖かく風も無風(しかも満月!)
お酒が入っていたこともありすぐに熟睡できました!個人的にテント泊で熟睡するためには「マット」と「枕」が大事だと思っています(後日、紹介しますね)
しかし朝はテントが結露でびしょびしょ…。仕方のないことですが、次回は絞れる速乾タオル持って行こうと思いました。
朝の03時過ぎごろから周囲はガサガサとテントを畳み出発の準備を始める中、私たちは朝の5時過ぎまで熟睡するゆったりぶりでした…(笑)
結局出発はほぼ最終、0600時に朝日小屋を出ました(もっと早く移動するべきでした)
水平道に入ってしばらくはアップダウンの少ない穏やかなコースを歩きます。
ところどころ鎖場がありますが、危険なところはありませんでした。
昨年歩いた白馬岳から清水岳の稜線も見えました。そこから祖母谷まで歩いたね〜大変だった〜なんて話題も出ながら歩きます。
水平道の分岐あたりを過ぎると、歩きやすい木道のきれいな登山道が続きます。
ただし、ここから先がまだまだ長いので時間を使い過ぎないように要注意です(私たちはのんびり歩きすぎたかも…笑)
雪倉岳までひたすら登り
目の前にどーんとかっこいい山が見えてきて「あれ?雪倉岳あとちょっと!?」と思ったら全然違う山でした(笑)
赤男山というらしいですが、この山を巻くようにして歩くと雪倉岳への怒涛の登りがはじまります。
怒涛の登りの前にしばし休憩。後ろを振り返ると、今まで歩いてきた道がどーん!
足もとにはたくさんウスユキソウが可憐に咲いています(シーズン的に終わりかけでしたが)
休憩後は、ひたすら登りです。ガスが出てきてしまいました。
山頂が見えないので、あそこが雪倉岳か!?
と思ったら、また別のピークが現れての繰り返しで、なかなか心が折られるコースでした…。
ようやく本文のピークが見えたところで、ちょっと雲が切れて青空が覗き始めました。
希望が見えた〜!
山頂でお寿司弁当!
ようやく雪倉岳の山頂に到着〜!
青空をバックに良い写真が撮れました!
そして早速お目当てのお寿司。朝日小屋で、お弁当として一つ300円で購入できます。
3種類全部購入しましたが、とくに「くるみ」が絶品でした!購入した時には冷凍してありましたが、歩いているうちに自然解凍されて良い感じでした。
白馬岳を横目に鉱山道へ
腹ごしらえをした後は、長ーい長ーい下山ルートのはじまり。歩き始めてすぐに白馬岳方面の景色が開けました。
30分くらい下山したところにある避難小屋、普通に宿泊もできそうな感じ。
鉱山道の分岐まではこんな感じで、白馬の人気の山々を裏側から望む絶景続きです。
素晴らしい景色を前にるんるーんと歩きたいところですが、鉱山道の分岐からでも蓮華温泉までは4時間20分かかるのでメンタルが…(笑)
ひたすら長い鉱山道
下山ルートに雪倉鉱山道をどうしても歩きたいと仲間内でRQがあり、今回のコースを歩くことになったのですがかなり長かった…。
もともとは戦国時代に銀が見つかったことをきっかけに、上杉謙信が開発に乗り出したと言われている鉱山道。300年以上もの長い間、断続的に採掘が行われてきた歴史があるのだとか。
大正時代に廃坑になるが、一般登山者が増加したことにより新潟県で整備することになったそう。マニアにはたまらない静かな登山道で、人通りも多くありません。
氷河が削り取った跡である土手のように堆積した地形「モレーン」の横を通って歩きます。
途中で一箇所「水場」があるのですが、鉱山道ルートではここだけなので休憩していきます。
ここはお水の量が豊富で川みたいになっていましたが、おいしすぎて家に持って帰りました(笑)
けっこう岩がゴロゴロした急斜面のようなところや、幅の狭い道もありました。
また、沢を横切るところもあるのでコンディション次第では避けた方が良いルートです。
夏でも登山道に雪渓が残っていることもあり、ルートがわかりにくくなることもあるようです。今回は登山道に雪渓はありませんでしたが、少し外れたところには確認できました。
あとはとにかく長いので、ひたすら歩き続けます。
昔は牛が歩けるほど広かったといわれている道ですが、今では登山道に草が茂っているところもありました。
ここは怖くて一人では歩けないな…笑
瀬戸川まで下ると鉄パイプの橋がありました。一人ずつしか渡れませんが、けっこう頑丈なつくりではありました。
もう疲れ切っていて顔が暗いです…。
こんな道も通りつつ、最後は無言で歩き続けました。
天国のような蓮華温泉
ようやく蓮華温泉に到着したのは16時過ぎ…。やはりもう少し早く出発しておけば良かったかなぁ。
蓮華温泉ロッジで日帰り入浴の手続き(野天風呂だけなら500円!)をして、大事な大事な「ビール」を片手に蓮華温泉の野天風呂に向かいます。
野天風呂までは片道歩いて15分ほどかかるので、あきらめて降りてきている人もいました(笑)
蓮華温泉の野天風呂は、本当に自然の中にボコボコ沸いている温泉で4箇所くらいお風呂があります。昔の鉱山労働者もこの温泉で疲れを癒やしたのだとか。
今回は、女性限定のお風呂「薬師湯」に入りました!
脱衣所などもないので、そのまま服を脱いで真っ裸になり“ジャボン”と入る感じなワイルドな温泉です。
温泉とビールは最高の組み合わせ〜!今回は女性エリアは貸切のお風呂でした。
混浴のお風呂は女性風呂よりも下にあり、仙気の湯には女性は水着を着て入っている人もいます。
まとめ:1泊2日で縦走はけっこう大変!
今回は普段から山ガイドをしているエキスパートのお仲間と一緒だったので、自分一人だったらとても歩けないな…というコースを歩かせてもらいました。
雪倉鉱山道の名前は聞いたこともなかったので新しい発見でしたが、かなりルート的には長くて後半は単調だったので疲れてしまいました。テント泊装備でこんなに長く歩いたのもはじめてでしたが、最後に蓮華温泉があって最高に癒されました。
特に朝日小屋から雪倉岳までや、雪倉岳から白馬方面を望む景色が素晴らしくて歩いて良かったです!
まら来年、同じメンバーで裏銀座あたり登りに行けたらうれしいなぁ。
▼テント泊で安眠できるグッズ①エア枕「SEA TO SUMMIT」使っています(拳サイズになります)
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