こんにちは、DC山岳部ちか(@dc_mountain)です。
先日トレーニングを兼ねて塔ノ岳の大倉尾根往復コースを歩いてきました。
実は、大倉から塔ノ岳までの登りは「バカ尾根」の通称通り、長くて疲れそうという理由で今まで避けてきたのですが、今回はトレーニングなのであえて歩くことに。
また、大倉尾根には土・日・祝日のみオープンしている茶屋・山小屋がたくさんあるので、この機会に食べ歩きしてみたいと思ったのです(普段あまり休日に歩かないので)
雨に降られてあいにくのお天気でしたが、大倉尾根グルメを満喫したことで大満足な山行になりました。メニューなども撮影してきましたので、大倉尾根コース歩く人はお立ち寄りの参考にしてください!
塔ノ岳|大倉尾根コース概要
まずは、当日歩いた大倉尾根往復コースの詳細を紹介します。
コースタイム目安
- コース概要:大倉から塔ノ岳(大倉尾根)往復コース
- 公式コースタイム:6時間
- 累積標高差:上り(約1,506m)/下り(約1,506m)
- 総距離:約13.1km
往路コースタイム:約3時間40分
大倉
↓約2時間
堀山の家
↓約1時間15分
金冷シ
↓25分
塔ノ岳
復路コースタイム:約2時間20分
塔ノ岳
↓15分
金冷シ
↓50分
堀山の家
↓1時間25分
大倉
▼紙の地図はこちら
アクセス
電車・バス
小田急線の「渋沢駅」から、神奈川中央バスに乗車して約15分で「大倉」に到着します。
バスの時刻表はこちら。朝〜夜までバスの本数も多いので安心です。
車でアクセス
2022年4月に開通した新東名高速道路「秦野丹沢スマートIC」より10分程度でアクセス。
駐車場は、バスターミナル近くの戸沢公園駐車場が利用可能、周辺には民間のコインパーキングもあり。今回はじめて原付で行きましたが、バイクは戸川公園の大倉駐車場内に無料で駐車できました!
塔ノ岳|大倉尾根コース+小屋グルメを写真で紹介!
では、当日歩いた大倉尾根コースの様子と小屋グルメを紹介していきます。
大倉バス停から見晴茶屋へ
まずは大倉バスターミナルで、トイレ・登山届提出場所があるので済ませてから出発。「塔ノ岳」の看板を目印に車道を北方面に登っていきます。
大倉バス停からは「塔ノ岳」方面に登る人の他にも、「鍋割山」方面に向かう人もいるのでつられて間違えないように注意。
大倉登山口近くにも駐車場発見、戸川公園近くの駐車場他にもちょこちょこ停められるところがあります。
丹沢大山国定公園の看板を横目に、登山口に入ります。塔ノ岳まで6.4kmの看板がありました。
登山道に入ってすぐに階段が出てきて「あー始まったなー」と思いましたが、まだまだこの辺りはなだらかでウォーミングアップ。
途中分岐があり、どちら方面を通っても同じところに出てきます。左に行くと「大倉高原テントサイト」を経由します。大倉高原テントサイトは、丹沢エリアの唯一のテント場で無料でテント泊できる場所ですが、まだ使ったことはありません。
しばらく登って「見晴茶屋」に到着、相模湾や平塚市街地の景色がひらけます。
もうすでに汗だくだったのでしばし休憩。見晴茶屋の前に大きなベンチがあり、座って休憩できます。まだまだここまでは準備運動、ハードな道はここからスタートです。
階段地獄の大倉尾根(バカ尾根)
初っ端から階段地獄がはじまりました(笑)
このどこまでも続く階段が嫌で、いつも大倉尾根の登りを避けていたのですが、やはり想像通りきついですね…。
塔ノ岳山頂までは、全長約7km・標高差1200mあり、トレーニングにはぴったりです。早速ストックを取り出して、4本足になって歩きます(トレーニング目的なのにすぐにズルしちゃいます…)
登山で膝は消耗しやすいと思っているので、急登が続くようなところでは、なるべくストック使うようにしています。
木道を歩いているところで霧が立ち込め、天気があやしくなってきました。
頻繁に出てくる茶屋の甘い誘惑の看板(甘酒・おしるこ・ココア)を見ながら「いいな〜」と思っていたら、雨が降ってきたので急いで雨具を上下着用(ザックカバーも面倒だけど…)
登山天気予報のアプリだと降水確率10%だったのに…(泣)あやしいなとは思っていましたが本当にがっつり降られました…。
ちょうど甘い誘惑看板の主である「堀山の家」あたりで雨がいきなり強くなり、たまらず小屋にかけこみました!
堀山の家で雨宿り&甘酒がおいしい〜
雨に濡れるとやはりこの季節(5月)でも冷えてきます。
暖炉前に座らせてもらい雨具を乾かしつつ暖を取ります。メニューはずっと気になっていた「甘酒(300円)」をチョイス、他にも「おしるこ(400円)」や「ココア(300円)がありました。
暖炉の前で飲んだ「甘酒」は、やさしい甘みが体に沁みてとてもおいしかった!体がポカポカ温まりました。塩気のあるお茶菓子まで付いていてうれしかったです。
今日は肌寒かったのであったかい甘酒にしてもらいましたが、夏場は冷えた甘酒も出してくれます。
これから先も長いので、甘いものを飲んであったまって元気が出ました〜!
他にもお菓子(スナック)や飲み物など、売店にもいろいろ売っていたので寄ってみてください。
まだまだ続く階段・ゴロゴロ岩場
雨が止んだタイミングで再スタート!
しかし、また容赦無く雨に降られます(さっきの土砂降りよりはマシだけれども…)雨に濡れるのもきついけど、それ以上に雨具の中が汗でびしょびしょで意味なさすぎる。
ゴロゴロの岩があるガレ場も少し出てきます。
ひたすら階段を黙々と登って後ろを振り返ったら、景色が開けていました〜。
晴れていたらもっとキレイなんですけどね。
かき氷で有名な「花立山荘」の横で、みんなしばし休憩していました。
ここまで登るのにかなり体力消耗…。
もうすでにTシャツがびしょびしょだったので、小雨になったこともあり、レインウェアを脱いで半袖になって最後の一踏ん張りに挑みます。
塔ノ岳山頂へ
花立山荘から金冷しの分岐までは、階段と痩せ尾根を通って約20分くらい。
金冷しの分岐にきたらあと塔ノ岳までは600mです。
前に塔ノ岳に登ったときは「鍋割山」から縦走しました。あの頃はまだ体力があったな…(最近めっきり衰えています)
あと少しだと油断していると、ここからもキツいので気をつけてください(笑)あと数十メートルのところで階段に座り込んでいる人もいました…。気持ちはわかります。
ようやく、真っ白の中、塔ノ岳山頂に到着〜!
晴れていれば相模湾・富士山・丹沢の山々のパノラマを望む絶景ですが、そんな様子は皆無で、またまた雨が強まってきたので「尊仏山荘」で休憩しました。
きょうは休憩ばかり、まったり登山デーです。
尊仏山荘はランチメニューなし
塔ノ岳の山頂には、宿泊できる山小屋「尊仏山荘」があります。
尊仏山荘には、休憩場所がありますが、宿泊者以外には食事の提供はありません。
その代わり、ドリンクメニュー(コーヒー・お茶・コーラ・ビール・日本酒など)とカップラーメンの販売がありました。休憩室は、何か注文さえすれば持ち込みでお弁当などを食べてもOKです。
今回は雨宿りだけなので、お茶を頼んでまったりしました(確か300円くらいだった)
宿泊すれば、夜は秦野・伊勢原・小田原方面の夜景・夕方は富士山に沈む夕日・朝は日の出が見られる景色の素晴らしい山小屋なので、一度は泊まってみたいと思っています。
晴れている日の塔ノ岳山頂では、階段に座って山ごはん作って食べたり、休憩したり、各々自由にくつろげるスペースがあります。
下山途中、花立山荘で「月見うどん」
いくらか雨が弱まってきたタイミングで再度出発!
往路と同じコースを下りますが、晴れていれば海を正面に素晴らしい景色を楽しみながら歩けますが、今日はもはや1日中降ったり止んだりで景色はダメでした…。
お腹がペコペコだったので花立山荘に立ち寄りました。花立山荘は、大倉尾根で唯一食事(ランチ)メニューが充実しています。
今回は「月見うどん」を注文しましたが、季節限定メニューのうどんもかなり気になりました…。
月見うどんはシンプルながら、お野菜・薬味もたっぷりも入っていて、出汁が効いていてとてもおいしかった〜。やはり山の上で食べる「おうどん」は力が漲るので最高ですね。
花立山荘は「かき氷」が名物として有名で、いろんなシロップの種類がありました。今度、暑い季節に来た時には、抹茶ミルクとか食べてみたいな〜。
観音茶屋で「牛乳プリン」
下山もストックをフル活用しながら黙々と足を運び、今回の一番の目的である観音茶屋の牛乳プリンを食べにいきました。
観音茶屋は、大倉まであと20分くらいの立地にあるので、下山時に立ち寄りがおすすめです。いつも食べてみたいと思っていたのですが、土・日・祝日しかオープンしていないので、なかなか立ち寄れなかったのです。
観音茶屋の牛乳プリンは、麓のファームでもらった生乳を使い、中に旬のフルーツをゴロっと入れて作っているそう。
自然な甘みとフルーツの酸味がとても良い感じでおいしかったです〜。
大倉バス停近くに新しい丹沢グルメ!?
観音茶屋に立ち寄ってデザートを食べて大満足して下山。
このまま帰宅の予定でしたが、大倉バス停(駐車場)に向かうまでの途中に新しいグルメスポットができていました!
どぶろく屋という名前のお店で「こんな店あったかな〜?」とみていたら「ちょっと寄っていかない?」と声をかけられたので入ってみました。
梅ジュースが気になったので頼んでみると(たったの100円だったので…笑)、甘くて酸味もあってめちゃくちゃおいしい〜。サービスでいろいろつまみまで出してくれました(笑)
秦野で活動している「四十八瀬川自然村」NPO法人がボランティアで運営しているそうで、まだオープンしたばかりで「どぶろく」はありませんでした(笑)
鹿肉のジビエメニュ(鹿肉ホットドック)など、もろもろグルメメニューを充実させる予定なのだとか。サービスで出してくれた天ぷらや、椎茸の煮物もおいしかったです。
次はどぶろく飲んでみたいな〜。どんなお店になるのか楽しみです。
まとめ:大倉尾根はグルメだらけで最高〜!
ながーい階段をひたすら登る「バカ尾根」のイメージから、なんとなく敬遠していた大倉尾根でしたが、休憩・グルメスポットがたくさんあって気に入りました。
お天気は最悪でしたが、トレーニング+おいしいもの巡りで楽しい1日になりました♪平日には茶屋がオープンしていないのが唯一残念なところですね…。
今度は山頂の山小屋に宿泊して、丹沢1泊2日で縦走してみたいです!
それにしても今日はいろいろ食べ過ぎた…。
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