【信越トレイル】県境の里山ロングトレイルを歩く②【関田峠から】

前回のブログで、信越トレイルの歩き方の概要と1日目に歩いたコースの紹介をしました。

【信越トレイル】県境の里山ロングトレイルの歩き方【日帰り】

その続きとして、関田峠から2日目・3日目に歩いたコースの様子をお届けします。

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2日目:関田峠〜鍋割山〜仏ヶ峰登山口(セクション4)

前日にセクション6を歩いたのですが、ちょっと順番を入れ替えて、今日は信越トレイルの人気区間であるセクション4を歩くことにしました。雪がまだ残っているので、峠のクローズ状況やトレイルコンディションを考慮したためです。

前日には、なんと縁があってガイドさんがついてくれていたので、色々とアドバイスしてくれました。

セクション4は、関田峠から鍋割山経由で仏ヶ峰登山口まで歩く全長8.2kmのコースです。

朝の08:30分、2日目スタートです!まだ雪がかなり残っていますね〜。

関田峠からスタート!

関田峠からスタート!

まずは美しいブナの森を歩きます。信越トレイルは、手つかずのブナの森が残っていることで有名です。

日本では、ブナは材質的に木材として利用価値が低く、「役に立たない木」として次々と伐採され、杉の植林へと変わっていった過去があるそうです。

原生林に近いブナ林

この辺りは豪雪地帯となるので、水をたっぷりと蓄えてくれるブナの木が必要。そのため、過度な伐採をまのがれ、地元の人たちによって守られてきたのだとか。

下の写真のように、ブナがトレイルを覆いかぶさるように塞いでいるところが多々ありますが、これは雪の重さで根元からブナの樹木が曲がってしまっているから。通常だったら、トレイルの邪魔になるので伐採されてしまいそうですが、そんなところも残されているところが、信越トレイルらしいところなのかもしれません。

歩くときには頭上に要注意です!私は何度かぶつかりました。

折り曲がったブナの木

このコースの面白いところは、県境の尾根伝いに歩くので、右を向けば新潟県、左を向けば長野県側の景色を見られるところです。

新潟県側はやはり日本海の景観が印象的、長野県側は山と人々の生活が垣間見られる景観で面白かったです。

下は、黒倉山まで登ると見える新潟県側の景色。ちょっと分かりづらいですが日本海が見えます。

黒倉山から新潟側の景色を望む

鍋倉山山頂(1,288m)に到着しました。山頂ですが、展望はあまりありません。

鍋倉山山頂

鍋倉山山頂

ここから南に下っていくと、長野県側の展望が開けた気持ち良い尾根道に出ました!信州の山々や飯山市に流れる千曲川を望みます。

ちなみに、千曲川は長野県の呼び方で、新潟県に流れ込むと信濃川に名前が変わります。

信越トレイルのパノラマ

信越トレイルのパノラマ

景色の良いトレイルをしばらく歩けたので、気持ちの良いハイキングになりました。

順調に歩いて、13:40分頃に仏ヶ峰登山口に到着し、戸狩スキー場を通って「とん平」まで下り送迎車にピックアップしてもらいました!

仏ヶ峰登山口は少し入り口が分かりにくいのですが、以下の看板が目標です。

午後は、道の駅でお土産を購入!GOTOクーポン利用して、地元のお米で作られた日本酒もゲットしました。宿の送迎してくれていた人の親戚が酒蔵だったので、連れて行ってくれました!

今日も宿の夕食はボリューム満点でした。信州そばや飯山市の郷土料いもなますなど、地元のお料理です。地酒もサービスで出してくれました。

ムーンベイの夕食2

ムーンベイの夕食2

夕食後は部屋で晩酌。宿の女将さんが「部屋で食べてね」と信州りんごと柿をむいてくれました。本当にやさしいお宿です。

飯山市の日本酒

飯山市の日本酒スパークリング

3日目:関田峠〜牧峠(セクション5の一部)

最終日は午後から雨が降る予定だったので、セクション5の一部を午前中にさっと歩くことに!この時期、雨の中を歩くのは辛いので…。

関田峠から牧峠までは、4kmでコースタイム約2時間です。

モジャモジャとした木のトンネル中を歩いていきます。この区間のトレイルは、アップダウンも少なく、快適にサクサクと歩けました。

あっと言う間に、牧峠に到着してしまいました…!牧峠から新潟方面の景色を望みます。

牧峠

牧峠

牧峠は鳥渡のルートになっているそうで、珍しく人がいるな…と思ったら野鳥観察の人たちでした。

あとは地元のきのこ採りのおじいちゃんを見かけたくらいで、この3日間なんとトレイル上では全く人とすれ違いませんでした!

車待ちの間に、コーヒーを入れて一息。やっぱり自然の中はいいなぁ…としみじみ思いました。

まとめ:信越トレイルの感想

今回は、戸狩温泉の宿に宿泊して、信越トレイルのセクションハイクを楽しんできました!3日間誰ともすれ違わなかったことにはびっくりしましたが、時期が遅かったせいもあるのでしょう(雪も降りましたし…)。

信越トレイルの一番人気のシーズンは秋なのだそうです。10月下旬頃が毎年の紅葉のピークと言われています。私は、緑のブナ林が見たいので、今度は雪解けの春〜初夏の辺りを狙って歩きに来てみたいです。

セクションハイクは、テント泊のスルーハイクとは異なり、歩ききった!というような達成感は感じにくいかと思いますが、気軽に里山をふらっと楽しめる空気感が良いなぁと思いました。

今回の旅で出会ったガイドさんを始め、宿や送迎をしてくれた方々からは、宿泊中や移動中に飯野市の人たちがどんな暮らしをしているのか、いろいろなことを聞けたのも良かったです。

日本のロングトレイルは始めて歩きましたが、地元の人たちの気持ちに触れたり、生活に根付いた文化を垣間見ることができて、ゆったりと旅をしているかのような心地良さがありました。また歩きに来たいです!

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