こんにちは、DC山岳部ちか(@dc_mountain)です。9月末の尾瀬山行2日目は、尾瀬エリアを代表する山の一つ「燧ヶ岳」に登ってきました。
1日目に会津駒ヶ岳に登った後には、その麓の檜枝岐村に宿泊したのですが、燧ヶ岳の登山口の一つ「御池登山口」も檜枝岐から車で約30分ととても近い!
今回は御池登山口に車を停めて、電気シャトルバスで沼山峠へアクセス。沼山峠から尾瀬沼経由で御池まで縦走コースを歩いてきました。
景色の移り変わりがあり、歩きごたえのある素晴らしいコースでしたので、登山コース・アクセスなど詳しく紹介していきます。
尾瀬「燧ヶ岳」登山コース概要
燧ヶ岳(ひうちがだけ)は、至仏岳と並ぶ尾瀬を代表する山で日本百名山にも選ばれています。山頂は5つピークがあり、柴安嵓、俎板嵓、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳から成ります。
その中でも最高峰のピークは柴安嵓(しばやすぐら)2,356mで、東北以北で最高峰の山としても知られています。
上の写真は会津駒ヶ岳から見た「燧ヶ岳」の山容で、2つのピーク俎板嵓(まないたぐら)2,346.mと柴安嵓(しばやすぐら)2,356mが印象に残るかたちでした!
登山コースもいろいろありますが、今回は沼山峠登山口から御池登山口へと抜ける縦走コースを紹介します。
登山コース地図【沼山峠・尾瀬沼〜御池登山口へ】
▼紙の地図はこちら
コースタイム目安(当日のログ)
- コース概要:沼山峠→尾瀬沼→ナデッ窪→俎板嵓→柴安嵓→熊沢田代→御池
- 公式コースタイム:7時間55分
- 累積標高差:上り(約936m)下り(約1,134m)
- 総距離:約13.0km
沼山峠(当日ログ:8:20分発)
↓1時間5分
尾瀬沼(ビジターセンター)(09:15着09:20発)
↓1時間
沼尻平(10:10着発)
↓2時間30分
ナデッ窪道分岐
↓30分
俎板嵓 2,346.m(12:00着発)
↓20分
柴安嵓 2,356m(12:15着12:45発)
↓1時間20分
熊沢田代
↓1時間10分
御池(当日ログ:15:20分着)
難易度は?
今回歩いた燧ヶ岳登山コースは、コースタイムで約8時間・距離も13kmと長いロングコースなので、体力のある登山経験者向けのコースです。
もう少し行動時間が短い日帰りコースを選ぶ場合には、御池から燧ヶ岳までの往復(ピストン)コースをおすすめします。御池登山口からは、往路約3時間・復路約2時間30分で歩けます。
登山口までのアクセス
続いてアクセス面を紹介します。
車利用の場合
車利用の場合は、東北道西那須野塩原ICから約105kmで「御池駐車場」にアクセスします。御池駐車場は450台も停められる大きな駐車場があります。
沼山峠には会津バスに乗車して約20分で到着します(沼山峠に駐車場はありません)
公共交通機関利用の場合
会津鉄道会津高原尾瀬口駅から会津バスで「御池」「沼山峠」にアクセスします。
当日のコースを写真で紹介
では、当日歩いたコースを写真で紹介していきます。
御池駐車場からバスで「沼山峠」へ
前日に宿泊した檜枝岐村の民宿から約30分で御池駐車場に到着しました。やはり前泊するとゆったり行動できて良いですね。
今回もともとは御池駐車場から山頂までピストンする予定でしたが、御池駐車場でシャトルバスを発見!急遽、リーダーのはからいで沼山峠から御池までのコースを歩くことになりました。
尾瀬の湿原歩いたことがなかったのでうれしい!
ぐるぐるーっと山道をバスで駆け抜け、約20分で沼山峠に到着しました。電気バスなので音が静かで、車窓からの景色もきれいでした。
沼山峠にはきれいなお手洗いがありました。
トイレを済ませたらいざ出発〜!
尾瀬の湿原を歩いて「尾瀬沼」へ
登山道入り口からは、木々に囲まれた木道の散策路を歩きます。しっかりと整備されていて歩きやすいです。
近況報告などいろいろお話ししながら散策路を歩いていると、やがて広々とした湿原に出ます。
わー夢に見た尾瀬の湿原だ〜!
秋シーズンなので湿原もゴールデンカラーに変わっていました。
しばらくすると、前方に尾瀬沼が見えてきます。
尾瀬沼の向こう側には、これから登る「燧ヶ岳」が見えてきました!
今度はピークが3つに見えますが、方角によって山容が変わるので面白いですね。尾瀬にはもう一つ有名な「至仏山」がありますが、どちらも日本百名山に選ばれています。
きれいで穏やかな景色に癒される〜
尾瀬沼から「ナデックボ」直登ルート
尾瀬沼から燧ヶ岳の山頂までは2パターンコースがあるのですが、今回はナデックボ直登コースを歩きました。ナデックボは「雪崩ッ窪」と書くそうなのですが、ひたすら岩がゴロゴロした急登が続くコース。
さらに7月頃まで雪渓が残ることもあるそうで、コンディションによっは避けた方が良いルートです。
もう一つの長英新道の方が推奨されているコースではありますが時間は長くかかります。今回は登山道のコンディションも良さそうなので直登することにしました
ナデックボ経由の看板を曲がって、燧ヶ岳へまっすぐ登ります。
尾瀬沼を見渡す絶景
実際のナデックボ直登コースは、噂通りの荒れ具合です。
写真では伝わりにくいですが結構な急斜面を登っていきます。
しばらく夢中になって登って後ろを振り返ると、さっき歩いてきた尾瀬沼を見渡せる素敵な景色が広がっていました。
山頂まで、もう少し頑張るぞ〜。
ナデッ窪道分岐から俎板嵓(最初のピーク)へ
前方に最初のピーク俎板嵓が見えてきたところで、長英新道との分岐があります。
ここから最初のピークまでは約30分です。
山頂直下はけっこう険しいです。大きな岩がゴロゴロ、ところどころ手を使いました。
山頂に到着〜!隣には燧ヶ岳の最高峰ピークが見えます。
もちろん背後には、尾瀬沼方面の景色もどーん。天気が良くて最高でした♪
燧ヶ岳のピークへ!
最高峰は隣のピークなので、一旦暗部に下ってまた登り返します。
この隣のピークをスルーしてしまう人もいるみたいなので注意してくださいね!
燧ヶ岳の山頂まではあと少しです♪
前日に雨予報がついていたのですが、お天気ばっちりでした。
やったー!!山頂に到着です。
燧ヶ岳山頂からは、角度が少し変わり、尾瀬ヶ原方面の景色が見渡せました。ここでまったりランチしました。
景色見ながらランチは最高〜
御池まで下山コース
燧ヶ岳山頂からもう一度隣の俎板嵓まで戻り、そこから御池方面へと下山します。
往復違うコース歩けるのは、絵がわりして嬉しいですね。
下山コースもゴロゴロと浮石だらけの登山道がけっこう大変でした。集中していないと浮石に足を取られて転びそう…。
歩きにくい道もどんどこ下っていくと、またまた尾瀬らしい景色が開けました。
ちょっと木道がガタガタになっているところがありました。
その後も、崩落した階段や、ぬかるんで歩きにくい登山道などを通過。
無事に、御池登山口に到着しました!
ロングコースだったから結構疲れた…。
ちなみに御池登山口には、山の駅があり軽食やお土産・お酒類など購入できます。きれいなトイレや宿泊施設もあり。
ビールもありますが運転あるので流石に我慢(笑)
まとめ:変化に富んだ素晴らしいコース!
燧ヶ岳の登山コースは、歩くたびに景色が変わる楽しいコースでした。尾瀬方面はじめて訪問しましたが、さすが人気のある山域だけあるなと思いました。
水芭蕉のシーズンにも一度は訪問してみたいです(混むんだろうな…)
今回は人が混雑していないところと、比較的涼しくて歩きやすかったところがよかったです。あと湿原も黄金色に変わって、秋らしい風景も楽しめました。
前日宿泊したお宿では、秋の味覚「舞茸ごはん」が過去一の美味しさでしたし…秋シーズンの尾瀬1泊2日の山旅満喫できました!
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