こんにちは、Mountain DCちかです。
2021/1/4(月)に夫婦で新年初登山で箱根の金時山に行ってきました!
今回は夫婦では3回目の登山です。全くの初心者の夫を連れて、1回目は丹沢の大山、2回目は奥多摩の御岳山〜ロックガーデンを歩きました。
丹沢大山の初登山がとてもしんどそうで…(夏で暑かったのもありますが)体力の無い夫を連れて楽しめる山はどこかな〜?と考えましたが、なかなか低山でも簡単な山って少ないですよね…。
そんな時に、3回目の登山の場所として思いついたのが【金時山】です。金時山は初級レベルで登れる山であるにもかかわらず、山頂の景色が抜群で、箱根の山や湖の景色〜駿河湾〜どかーんと存在感のある富士山を一望できるのです!
そして金太郎伝説の山でもあるので、ところどころで楽しめるポイントが多いかな?と思い、ワクワクしながら、公共交通機関を使って向かいました!
はたして登山初心者(体力なし)の夫も楽しめたのでしょうか?
この記事では、登山初心者目線で「金時山」登山の難易度・コース・アクセス方法など、実際の登山の様子も交えながら解説していきたいと思います。
箱根の名峰【金時山】について
金時山とは、箱根にある金太郎伝説で有名な山です。標高は1212m。富士山の絶景の展望地として人気を集め、週末にはたくさんの登山客で賑わいます。
金時山には数々の登山ルートがあり、登山入門〜上級まで楽しめる山の一つです。今回は、初心者でも楽しめて、比較的混雑の少ないルートで歩いてみました。
初心者向けの登山ルート
今回歩いた登山ルートは、上の地図の通り「金時登山口→矢倉沢峠→金時山→長尾山→乙女峠→乙女口」です。今回は公共交通機関利用だったので、往路・復路とコースを変えてみました。公式のコースタイムで約3時間の登山ルートです。
金時登山口から往復同じルートを歩くと、コースタイムは約2時間30分と短くなり難易度も下ります。往路歩いてみてキツかった場合には、同じコースで戻ることもできます。
車利用の方は、駐車場のある金時神社登山口からピストンで登るルートが一般的で、コースタイムは2時間40分です。このコースは混雑しますので注意してください。
コースタイム詳細&当日のログ
登山口〜山頂までの標高差:549m
累積標高差:上り(782m)下り(699m)
総距離:4.8km
金時登山口バス停/664m(10:30分)
↓40分(50分)
矢倉沢峠(11:20分)
↓45分(70分)
金時山/1213m(12:30分)
復路コースタイム:1時間30分(1時間40分/休憩含む)
金時山(13:30分)
↓40分(40分)
長尾山(14:10分)
↓20分(20分)
乙女峠(14:30分)
↓30分(40分)
乙女口(15:10分)
難易度はどのくらい?
今回のルートを歩いてみて、登山の難易度は初心者レベルですが、ケーブルカー往復利用の丹沢大山と同じくらいかなと個人的には思いました。大山のほうがやや体力的にはきついかもしれません。
コース上に、ところどころ手を使わないと危ない岩場や、鎖場のような箇所がありますが、集中して歩けば特に初心者でも問題のないレベルでした。ただし、登山道ですので、スニーカーできている人もいましたが登山靴がベストです。
より簡単なルートにしたい場合には、金時山登山口からのピストンをおすすめします。
アクセス
今回は「金時山登山口→乙女口」の順番で歩きましたが、乙女口のバスの本数が少ないので、帰りのアクセスをより良くしたい場合には逆ルート「乙女口→金時山登山内」の順番で歩いた方が良さそうです。
金時山登山口のアクセス
新宿出発の高速バス利用が便利です。バス停の目の前が、登山口です。
または、小田急線で「小田原駅」または「箱根湯本」で下車、箱根登山バスに乗り換えて金時山登山口一つ手前の「仙石」バス停で下ります。歩いて5分で「金時山登山口」へアクセスできます。
乙女口のアクセス
往路と同様に乙女口から高速バスにて、新宿までアクセスできます。
または箱根登山バスと電車を乗り継いで帰る方法もあります。温泉などに立ち寄る場合は便利です。
しかし本数が少ないので、一旦「仙石」バス停までアクセスして、そこから「箱根湯本」または「小田原」までのバスに乗り換えがおすすめです。仙石バス停までは歩いても20分程度です。
金時山に登ろう!当日の登山の様子を写真レビュー
では、金時山登山の様子を紹介します。特に、登山初心者の夫が楽しめたかどうか…ぜひ写真にてご判断ください(笑)
金時山登山口〜矢倉沢峠
まずは金時山登山口から、徒歩3分の距離にあるセブンイレブンで、朝食と行動食を購入しました。
以前は登山口すぐ横にローソンがありましたが、残念ながら潰れていました。
セブンイレブンにイートインがあるという情報を仕入れていましたが、コロナの影響か無くなっていました。
仕方なしに外で食べましたが、夫は空腹からカップラーメン大と牛丼を一気に食べてしまい、お腹いっぱいで動けなくなる…という惨事がありました。
食べ過ぎには注意ですね。
お腹が満たされたところで、金時山登山口まで戻りスタートしました。
ここから山頂までは、コースタイムで約1時間30分です。
登山口にはきれいなトイレが設置されています。山頂まではトイレがありませんので、必ず登山口で済ませておきましょう。
登山口の入り口には、大きな看板があるので見落とすことはないでしょう。
自分たちの歩く道を確認していざスタート!
始まりはなだらかな舗装道路を歩いていきます。
夫だいすけからは、「ぜんぜんなだらかじゃない!」と怒られましたが…。
なぜ私が怒られなければならないのだろう?と悶々としながら歩きました。
舗装道路を約10分ほど歩くと、登山道入り口に到着します。ここからは、本格的な山道です。
がんばるぞー!
上の写真で、夫が浮かない顔をしています。
それもそのはず、登山道に入って早々から、結構な山道なんですよね。
見た瞬間に「まじかよ〜だまされた〜」と言われました。事前に山情報メールしたんですけどね。
登山道の始まりって、どこの山でも展望はなく、ひたすら山道を登って行くだけなので、心が折れやすいのかもしれません。
しかし地道に、一歩一歩登っていけば、必ず山頂に到着できます。いつか夫にも登山の楽しさが伝わる日がくるのでしょうか。
「もう歩きたくない…」そんな声が聞こえてきそうな後ろ姿です。
お正月太りもどうにかしなければなりません。日々、最高体重を更新していく夫だいすけの足取りは、いつもに増して重そうです。
ところどころ、道幅の狭いところがありますので、注意して登っていきましょう。
途中で明神ヶ岳への分岐が現れます。
ここを左に曲がるとすぐに、展望の開けた矢倉沢峠に到着します!
登山の難易度は少し上がりますが、金時山〜明神ヶ岳へのルートもいつか日帰りで歩いてみたいです。
矢倉沢峠〜山頂へ!
矢倉沢峠にあるテーブルで休憩したらスタートです!矢倉沢峠からは笹に囲まれた登山道を登っていきます。
しばらく歩いて後ろを振り返るとびっくり!
箱根の大涌谷方面の景色が開ます。以前、観光しに行ったね〜なんて話しながら、景色が見えるとやる気と元気が出てきます。
またしばらく登って行くと、展望の良い地点に大きな岩がありました。
岩の上で写真撮影&ちょっと休憩。歩き始めてたったの1時間ちょっとで、展望の良い道を歩けるなんて、本当に初心者に優しい山だなぁとしみじみ思いました。
ここから、山頂にかけては、徐々に険しい道へと変わってきます。
途中で金時神社の分岐に差し掛かると、一気に登山者が増えました。今日は平日ですが、まだお正月休みの人がいるのでしょう。
「あと何分で山頂ー?」と数分おきに確認されるようになりました。
ごまかしながら答えつつ、励ましの言葉を送りますが、山頂直下にはこんな道も。
夫はどん底に落とされたような表情をしていました…。
これまでも、10分おきぐらいに休憩を挟んでいたのですが、急登をなんとか登り切った後には、夫がぐったりしてしまいました。枝にもたれかかりながら、しばらく動きません。
心が痛くなりました…。ごめんねー。
気を取り直して登ります!
しばらくよちよち歩きのようなスピードで登って行くと、建物が見えて、あれ?山頂かな?
やったー!無事に登頂できました。
山頂のパノラマ!芦ノ湖や駿河湾まで見渡せる絶景です〜!
この景色には夫も驚いていました。次の日の寝言でも「良いところだー」と言っていたので、楽しめたのかな?
金時娘の茶屋でなめこ汁&ビール
金時山では、金時娘の茶屋で名物の「なめこ汁」とビールを注文しました。
なめこ汁は500円ですが、大きいどんぶりで出てきます。きのこたっぷりで美味しかった〜。
夫とシェアしようと思いましたが、朝食べすぎたためお腹がすいていないそう…。
おしるこ700円もおいしそうでした。
隣の金太郎茶屋では、カレーうどん1000円、煮込みおでん700円、山菜そば700円、山菜うどん700円、味噌おでん600円が売られていましたよ!
金時山山頂〜乙女口へ下山
金時山山頂から乙女口への下山路は、いくつか急所や鎖場があるので、十分に注意しながら下山しましょう。
特に山頂ビールをした人は要注意です(アルコールに弱い人は絶対にやめましょう)登山に不慣れで、不安がある人は、往路と同じ道を下山することをおすすめします。
冬なので登山道に霜が降りて、それが太陽光で温められて溶けるので、ところどころ滑りやすい土道もありました。
道幅も狭いので、気をつけて歩いてくださいね。
山頂から急登を下ったら、一度「長尾山」に向かって登り返しがあります。
例のごとく夫は「まじかよー」「登りたくないー」と文句が出ました…(笑)
その後は、コースタイムとほぼ同タイムで順調に下り、乙女峠に到着しました。ここからは、富士山の展望があります!
乙女峠からは、いくつか登山道が別れていますが「仙石原方面バス停」に向かって歩きます。
反対の「御殿場方面」に進むと、隣の静岡県に至ります。
ここからは林道を下り、約30分で乙女口バス停です。無事に下山、お疲れ様でした!!!
バスの本数が少ないので、もし時間が空いてしまう場合には、仙石バス停まで歩いて約20分です。
下山後は、お楽しみの温泉&釜飯を考えていましたが、夫が疲れ果てていたので速やかに帰宅しました…(泣)
まとめ
夫婦で新年初登山「金時山」に無事に登頂しました!
1回目の大山登山の時にはバテバテだった夫も、今回は下山まで難なく?(休憩は多めでしたが)歩けたので、少し登山に慣れてきたのかな?と思っています。
そして金時山の山頂の景色は本当に素晴らしい!!!人気の理由がよくわかりました。
登山を始めたばかりでの初心者で、すでに高尾山や大山などに登ったことがある人には、「次は金時山が良いですよー!」と声を大にしておすすめしたいです。
しかし、いくら初心者向けと言っても、写真で分かる通り険しい山道なので、くれぐれもしっかりと登山の準備をして、余裕を持ったスケジュールで挑んでくださいね!
余裕がある人は、ぜひ下山後の温泉&グルメもお楽しみください〜!
▼初心者におすすめ!夫と1回目の登山「丹沢大山」の記事
▼初心者におすすめ!夫と2回目の登山「御岳山〜ロックガーデン」の記事
▼関東近郊の日帰り登山で参考になる本(初心者ルート多めです)
コメント
コメント一覧 (2件)
山の会で新年山行のリーダーを務めることになり適当な山を探していたので、とても参考になりました。ありがとうございました。
コメントありがとうございます!
少しでも参考になったのであればうれしいです。
金時茶屋では、以下のメニューが人気のようです。
・ナメコの味噌汁@600円
・お汁粉@700円
・金時うどん@800円
ぜひ楽しんできてください〜!