【保存版】スイスチーズの種類|スイス大好き元添乗員が徹底解説!

こんにちは、Mountain DCちかです。スイスが大好きな元添乗員で、欧州専門の旅行会社に勤めていました。

アルプスの少女ハイジの物語などの影響もあり、スイスと言えば「チーズ」を連想する人が多いのではないでしょうか。チーズフォンデュやラクレットなどのスイス料理は、日本でもすっかりと有名になりましたね。

そんなイメージもあり、仕事でスイスを添乗・ガイドするような時には、「本場のチーズ料理を食べたい!」「お土産にチーズを購入したいからおすすめの種類を教えてほしい!」というような要望が幾度となくありました。

そこで今回は、スイス旅行を考えている人の役に立つように、スイスの有名なチーズの種類と特徴をまとめました。お土産で持ち帰る時に注意することも紹介しますので、ぜひご旅行の参考にしてください。

もちろんスイスチーズは本場の空気感の中で食べるのが一番ですが、このご時世、なかなか旅行には行けません。日本でもネットで購入できるリンクも貼りましたので、「家でも旅気分でスイスチーズを食べてみたい」という人も、ぜひチェックしてみてください!

目次

スイスとチーズの歴史

スイスの農家

スイスの国土は九州と同じくらいの小さな国ですが、スーパーに行くとチーズの種類がずらり。国産チーズは数百種類と、私たちの期待を裏切らない「チーズ大国」です。

国土のほとんどが山岳地帯なので、長く厳しい冬を越えるために古くから保存食文化が根付き、山の牧草地を中心にチーズづくりが盛んになされてきました。また中世になると、隣国へ輸出するためにも、保存性が高くて頑丈な、ハードタイプ・セミハードタイプのチーズが主流になりました。

貧しく質素な生活をしていたスイスでは、チーズが貴重な栄養食材でした!100gの牛乳からフレッシュチーズは18gつくられるのに対して、ハードチーズはたったの8gしかありません。

つまり、新鮮な牛乳の栄養価がぎっしりと詰まった、高栄養価で保存の効く食材として重宝されていたのです。

そんな歴史もあり、スイスにはチーズが欠かせません。今でも、山の牧草地で作られるチーズなどは数えきれないほど種類があり、全てを紹介することは至難の技です。まずは、人気のあるスイスチーズをピックアップして紹介していきます!

人気のあるスイスチーズの種類

スイスチーズ
スイスチーズ

では、スイス国内でも人気が高く、消費量の多いスイスチーズを中心に紹介します!お土産にも最適なので、ぜひチェックしてください。

どれにしようか迷ってしまったら、エメンタールチーズ、または、グリュイエールチーズがおすすめ。アッペンツェラーもなかなか手に入らないので、ぜひ現地で購入してください。

私が個人的に好きなのは、グリュイエールテット・ド・モワンです!

エメンタール/Emmental

エメンタールチーズは、セミハードタイプのチーズです。スイスの中ではトップクラスの生産量を誇り「チーズの王様」と呼ばれています。

名前の由来は、首都ベルンの近くにあるエメン谷にある村「エメンタール」で、ベルナーアルプスを望む穏やかな丘陵地帯が原産です。今ではドイツ語圏を中心に、広いエリアで作られるようになりました。

世界的に有名な「穴あきチーズ」の代表となるもので、よく漫画「トム&シェリーなど」に出てくるチーズのモデルにもなっています。スイスのチーズの中でも、「チーズアイ」と呼ばれる気孔があるチーズは、エメンタールチーズ随一の特徴です。

4ヶ月〜9ヶ月じっくりと熟成させる間に発生する炭酸ガスによって気孔が生じ、この熟成のプロセスによってチーズに独特な風味をもたらしています。

チーズの味は、比較的マイルドでクセが少なく淡白、万人受けするタイプのチーズです。お料理にもお合わせやすく、加熱調理に適したチーズです。

チーズフォンデュにも主に使われますが、分離しやすいので、他のチーズとブレンドして調理されます。フルーティーな白ワインと相性が良いですよ!

▼インターネットでオーダーもできます!

グリュイエール/Gruyere

日本でも知名度の高いグリュイエールチーズは、セミ・ハードタイプで、スイス国内では「チーズの女王様」と呼ばれている人気のある種類です。

名前の由来は、12世紀からスイス西部のフリブール州にあるグリュイエール村でつくられてきた地名からで、長い歴史と伝統を誇るチーズです。現在でもグリュイエールは生産地が限られており、品質が保たれています。

ジュラ山脈の豊かな自然の中で、添加物が一切使用せず、自然の牧草だけを食べてのびのびと育った牛たちのミルクをたっぷりと使用しているので、ミルクの風味が豊かなチーズに仕上がります。

夏の間だけ、ジュラ山脈の高地放牧して作られた希少なチーズは「グリュイエール・ダルパージュ」と呼ばれています。

クリーミーでコクのある味が特徴。世界的にも人気の高いチーズです。

上で紹介したエメンタールと共に、スイスではチーズフォンデュに使用されます。加熱調理に向いていますが、そのまま食べてもコクがあって美味しいですよ。辛口の白ワインと相性が良いです!

▼インターネットでオーダーもできます!

アッペンツェラー/Appenzeller

アッペンツェラーは、上で紹介したエメンタールとグリュイエールに並び、スイス3大チーズの一つと言われています。セミ・ハードタイプのチーズです。

由来は、スイス東部の伝統工芸で有名な、アッペンツェル地方の産地の名前です。

アッペンツェル
牧草地に囲まれた、アッペンツェルの村

3ヶ月〜6ヶ月熟成させる期間に、「スルツ」と呼ばれる独自調合のハーブとシードル(りんご酒)・白ワインが配合された秘伝の液体でチーズを磨くことで、アッペンツェルチーズ独特のスパイシーな風味を生み出しています。秘伝の液体の配合はトップシークレットで、限られた生産者内で大切に受け継がれてきました。

熟成具合によってラベルが異なり、若いうちは比較的マイルドで優しい風味、熟成するとよりスパイシーでピリッとした風味が特徴です。

上で紹介した2つのチーズと比べると、お酒好きにおすすめな少しクセの強いチーズです。特に、辛口白ワインと相性が良い!

オーダーは専門店のみ、アマゾンや楽天などにも取り扱いがありませんでした。ぜひ、スイスで試してみてください!

アッペンツェル チーズ工場
アッペンツェル・チーズ工場

▼アッペンツェル地方について知りたい人は、以下の記事からどうぞ

ラクレット/Raclette

ラクレットは、セミ・ハードタイプのチーズで、フランス語で「ラクレ(racler)=そぎとる」という意味から名付けられています。上で紹介してきたチーズは地名が名前になっていましたが、ラクレットは料理名でもあり、チーズの名前でもあります。

元々はスイスのヴァレー州(ツェルマットがある州)原産ですが、今ではスイス各地・フランスなどでもつくられるようになりました。チーズの断面を火で炙って溶かし、とろけた部分をそぎとって、じゃがいもにかけて食べる郷土料理です。

ラクレット
ラクレット

日本のメディアでもよく紹介されているので、食べてみたい…と思っている人は多いのではないでしょうか。スイス全土のスーパーなどでも購入できるので、ぜひ試してみてくださいね!同じく、辛口白ワインと合わせるのがおすすめです。

▼インターネットでも注文可能です!パーティーやキャンプ料理などにもおすすめ♪

スプリンツ/Sprinz

スプリンツは、スイスの中でも最も古い歴史を持ち、かんなで削って食べるエクストラ・ハードタイプのチーズです。

スプリンツの名前は、ローマ時代にチーズ交易の拠点となった「ブリエンツ」地名に由来するといわれています。

18ヶ月〜3ヶ月と長期熟成が必要で、強いコクと旨みが特徴がです。産地となる土地や牛の餌、作り方などが厳しく決められているので、現在では32か所の小規模なチーズ工房でしか生産されていない希少なチーズです。

専用のスライサーがなければ、おろして使うこともあり、サラダやパスタなどにかけて食べるとおいしく召し上がれます。しっかりとボデイのある赤ワインと好相性です。ぜひ試してみてください!

▼インターネットでもオーダーできます!

テット・ド・モワン/TETE DE MOINE

テット・ド・モワンは、800年以上の歴史を誇る、セミ・ハードタイプのチーズです。

専用の削り機を使って、くるくるとハンドルを回し、花びらのように削って食べます。その様子から、頭を剃った修道士のように見えることからフランス語で「テット=頭」「モワン=修道士」と名付けられました。

スイスのフランス語圏であるジュラ地方の特産で、元々はその土地のベルレー修道院の名前から「ベルレーチーズ」とも呼ばれていました。現在では、修道院のある村の10軒程度の生産者の間でのみ作られ、伝統的な製法と味を守っています。

スイスのスーパーなどでは、削られた状態でパック売りされているので、よくおつまみに購入して食べていました。

見た目も花びらのようで可愛らしいです。味もしっかりと塩味があり強い風味なので、お酒によく合います。口の中でほどよく溶ける、コクのあるバターのような食感も面白いチーズです。

チーズの味に負けない、力強い赤ワインと相性が良いです。

▼インターネットにも売られていました!おすすめです!

アルプケーゼ(山のチーズ)も試してみて!

アルプケーゼ販売所
アルプケーゼ販売所

スイスの旅行でハイキングに行く人は、ぜひ山の上で作られたアルプケーゼ(山のチーズ)もぜひ試してみてください!

上の写真のように、特にユングフラウ地方のベルナーオーバーラント周辺のハイキングコース(グリンデルワルトなど)には、コース途中に置き売りがされています。その土地でしか味わえないチーズなので、とても希少なものです!

中でも、小規模な山小屋のみで作られている「ベルナー・ホーベルケーゼ」を見つけたら、レアなので迷わずに購入してください。上で紹介したスプリンツと同様に、かんなで削って食べる、エクストラハード・長期熟成タイプのチーズで、サラダにかけたり、薄く削っておつまみにもぴったりですよ。

ホーベルケーゼのサラダ
ホーベルケーゼのサラダ

どれも品質は保証されていますので、見かけたら手にとってみてくださいね。チーズの他には、手づくりジャムやはちみつなども売られていることがあります。

お土産に購入、持ち帰る時の注意点

スイス ヤギ
リアルペーターとヤギ

では、スイスでチーズを購入、お土産にする時の注意点を解説します。

なるべく旅行の最終日に購入する

夏の時期に旅行する人は要注意なのですが、購入後の保管には十分に注意してください。

スイスでは、夏でも比較的涼しい土地であることから冷房を利用する習慣がないのですが、近年では温暖化の影響でかなり気温が高くなります。ですが、元々冷房を使用してこなかったので、ホテルにも冷房がついていない可能性が大いにあります。

また冷蔵庫がホテルの部屋についていないことも多く、暑い中でチーズを放置してしまうと、大事なチーズが痛んでしまいます(冷蔵庫がある場合はその中に保管、取り出しを忘れないように注意してください!)

なるべく旅行の最終日に購入して、痛まないように預け荷物で持ち帰ることをおすすめします。

真空パックをしてもらう

チーズは必ず真空パックしてもらいましょう。スーパーなどで購入する時には、あらかじめ真空パックされたものが売られているので安心です。

しかし、専門店や、スーパーでも「量り売り」で購入する場合には、購入時に「ヴァキューム パッキング プリーズ」と伝えましょう。そうしないと、紙で包んで売られる場合が多く、飛行機で持ち帰れなくなってしまいます。

観光地などでは慣れているので、言わなくてもやってくれることもあります。スーパーで購入する場合は、Migro(ミグロ)が種類が豊富でおすすめです。

ソフトタイプのチーズは避ける

ソフトタイプのチーズは、冷蔵保存が必要な場合が多く、持ち帰りの間に痛んでしまうのでおすすめしません。

上で紹介したスイスの人気チーズは、全てハードタイプなので大丈夫ですが、購入後の保管方法には注意してくださいね。

まとめ:スイスはチーズ天国!

スイスに旅行すると分かると思いますが、スイスはチーズ天国です!

というのも、スイスの鉄道で旅をすると車窓からは牧草地とたくさんの牛たちを見かけますし、ハイキングをしてもアルプ(山の上の牧草地)にのびのびとくつろいでいる牛たちに出会います。

アルプスに囲まれた雄大な土地で、すくすくと育った牛たちのミルクでつくられたチーズ。化学肥料なども一切使われていない、天然の牧草地で育まれていますので、おいしくて栄養満点のチーズができるのです!

スイスでチーズフォンデュやラクレットなどの郷土料理を楽しむのも良いですし、お土産に買ってきたチーズとワインで、このご時世だったらネットで注文して、家でスイス気分を味っても良いですね。

ぜひ本場スイスの個性豊かなチーズを味ってみてください。

▼スイスのヴァレー州のワインについてまとめました。

▼スイス3大チーズの里アッペンツェルに興味がある人はどうぞ

▼スイスのチョコレートについては、以下の記事をどうぞ

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